敗者となった社民党が責められるのは自分だけ
私は入社二年目にいきなり国会担当になって右も左もわからないまま当時の社会党を追うことになったのですが、とにかく政治家の顔も分からないし、ほかにいろいろ聞けるような知り合いの記者もいなかったので大変でした。
そんな状況で助けを差し出してくれたのが実は社民党の人たちでした。色々なことを教えてもらったり裏情報を提供してもらったりしている間に結構たくさんの社民党の人たちとつながりができたのもこのころの苦労のおかげです。
そんな感じで若いころ大変お世話になった社民党にとってこの年は波乱万丈の一年でした。人気者の辻本清美議員が秘書給与流用で三月に辞任し、また北朝鮮の拉致問題扱いがずさんだったといった批判があって相次いで山本正和、田嶋陽子、大渕絹子議員らも「社民党に嫌気がさした」と離党していったのです。