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「ちょびつき留学英語日記」好評発売中!
未知の世界に飛び込んで、文化的背景の異なる人々と出会い、いつかその人たちのことを書いてみたい——。幼いころからそんな夢を抱いていた著者が、16歳で単身アメリカの高校へ留学。英語がほとんど通じず苦労したり、文化の違いにショックを受けつつも、さまざまな人に助けられながら卒業するまでの3年間をユーモラスにつづった青春記。

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留学日記[仕事編]

By Kana Ishiguro / 石黒 加奈

16歳で単身アメリカ留学。コロンビア大学卒業生石黒加奈がトラブル続きの留学生活を終え、帰国してからの生活を振り返ります。就職活動から、ジャパンタイムズでの日々の様子までを振り返る「ちょびつき」留学日記・ジャパンタイムズ編
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Kana Ishiguro / 石黒 加奈

Vol. 8 : ジャパンタイムズ、新入社員時代

ジャパンタイムズは新聞社なので、もちろん祝日も出勤ですし、夜中の2時までのシフトもあり、新しいウェブ作成ソフトを使えるようにしなければならないなど、すべてが慣れないことばかりで大変でした。

それでも、初めて大きな輪転機が回るのを見たときや、自分ひとりで企画したウェブページがインターネット上で公開してもらえたときの感動を今も忘れられません。

単純でリサーチ力の乏しいちょびつき筆者は入社前まで、新聞社では「書くこと」だけが仕事だと勝手な先入観を持っていたのですが、記事の執筆以外にも、製作、印刷、発送、広告、販売、出版、管理、ウェブ、というように、それまでまったく想像がつかなかったほどたくさんの仕事があるんだな〜、と遅ればせながら日々感心して働いておりました。

とくに、配属された電子メディアのセクションは、いろいろな部署とのかかわりがあり、仕事も多種多様で、必要な専門知識の幅も広かったのです。

就職活動をしていたころは、

"I am going to be a poet."
(将来は、詩人になるんだぁ〜)

なんて、のんきなことを考えていたし、世の中にどんな仕事があるのか、会社がどんなふうに動いているのか、どんな決まりごとがあるのか、全然わかっていませんでした。それに、まさか、自分がコンピュータを主に使う仕事をすることになるとは、夢にも思っていませんでした。

でも、実際にジャパンタイムズで仕事をしてみると、ウェブサイトに掲載する、ちょっとしたテキストや音声や動画の編集、タイトルのデザイン、写真の加工やレイアウト作業が、素晴らしく面白く感じられる瞬間がありました。

こういった仕事の細かい側面は実際にやってみなれけばわからないことが多いので、インターンシップをしたり、とりあえず就職してみることは、自分や自分の好きなことを知るうえで欠かせないことだと強く思います。

また、最初は、「雑用はいやだな〜」と思っても、そういった小さなお仕事の中に、意外におもしろい一面が隠されているものです。なので、一見つまらなそうな仕事をしなければならないときでも、隠された財宝を探しに行くトム・ソーヤみたいな気分で取り組んでみてください(笑)。

ちなみに、私がこっそり使っている手段は『小公女』ごっこです。

"I am the Little Princess. I won't give in."
(どんなにつらいお仕事を言いつけられても、公女様のような心で過ごしましょう)

とか言う小公女セーラみたいな台詞を、ひとり給湯室でささやくと、あまりの台詞のくささ(corny)とこっけいさに、けっこう笑えて雑用を楽しめました。

この職場のメンツで学芸会をやるなら、誰がハムレットで、誰がオフィーリア? なんて、考えると、さらに通勤が楽しくなること間違いなし(そんなくだらないことを考えている暇があったら、もっと雑用を効率的にやることを考えるべきですね? はい、反省しとります…)。

「自分の可能性を知る」というと、なんだかとても難しく聞こえますけど、私なんかは、自分が楽しいと思えることをひとつでも多く知ることが、それなんだと思っています。

世の中には、自分がまだまだチャレンジしていないことが山ほどあるものです。それを一つひとつやってみて、初めて、
「へーっ、こんな仕事があるんだね、楽しいなぁ」
と、気がつくときがあるものです。

だから、小さなことでも、自分の好きなことを続けていれば、それが大きな力となって、自分の進むべき道を示してくれることでしょう。

つづく

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