「ST」は紙名を新たに「Alpha」として2018年6月29日より新創刊しました。 Alphaのウェブサイトはこちら
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人生を変える! 留学特集2018春



特定の分野について学ぶ

専門留学

 海外の高校や大学に入学・編入して学ぶ以外にも、専門学校や大学のエクステンションセンター(生涯教育部門)のコースを受講し、特定の分野について学ぶという留学の仕方がある。就職に結びつけるためにビジネスやコンピューターの知識を身につけることもあれば、好きな世界を極めるために、音楽やアートを選ぶということもできる。中には、料理や美容・エステについて学び、そのスキルを生かして国内外での就職に役立てているケースもある。

■ 希望に合ったプログラムを選択

 特定の分野について学ぼうとする場合は、まずどこの国で何を学ぶのがよいか考えてみよう。ビジネスであれば、やはりアメリカが人気で、1週間程度の短期プログラムから、専門学校で1〜2年学ぶコースまで、多様な選択肢がある。レベルも基礎から難関大学での特別コースまで豊富にそろっている。

 ファッションやアートであれば、アメリカ・ニューヨークやイギリス・ロンドンを目指す人が多い。海外の芸術系のスクールでは、自己アピールや仕事のマネジメントの方法などについての授業があり、好きなことを学ぶというだけでなく、やがてそれが仕事に役立つ可能性が高い。

 旅行会社やホテルなどツーリズム・ホスピタリティーの世界で働くことに興味がある場合は、観光を国の主要な産業としているカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどが、留学生も学びやすい環境を整えている。現地のホテルでの実習やインターンシップといったプログラムを備えている例も多く、海外での仕事に実際に触れることができる貴重な機会となるだろう。

■ どんな資格が得られる?

 専門学校や大学のエクステンションセンターなどを修了すると、一般にcertificateやdiplomaと呼ばれる「修了証」が得られる。大学の学位に相当するものではないが、これらがあることでその分野において専門のスキルを習得したことが証明される。就職の際に役立つのはもちろん、大学でさらに勉強を続けたい場合、途中の学年からの編入が認められることもある。

 英語については、現地の学生や他国の留学生とともに学ぶため、講義や実習に参加して理解するだけの力が必要であり、中にはTOEFLやIELTSでの一定以上のスコアを受講の要件としているところもある。ただし、必ずしもハイレベルな語学力が求められるわけではなく、併設の語学学校でのレッスンと専門分野の勉強を同時に行なうというプログラムもある。

 まずは力試しのつもりで、夏休みに1週間〜1カ月程度、興味のある分野のコースを取ってみるという選択肢もある。さらに続けたいと思ったら、日本の学校を卒業後に本格的なコースで1、2年学び、将来の就職に結び付けることができるだろう。



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