「ST」は紙名を新たに「Alpha」として2018年6月29日より新創刊しました。 Alphaのウェブサイトはこちら
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人生を変える! 留学特集2018春



就労可能な海外滞在のスタイル

ワーキングホリデー

 ワーキングホリデーは「留学」とは異なり、海外での滞在資格すなわち「ビザ」の一種。たいていの国で、留学生のアルバイトにはさまざまな制限があるが、「ワーキングホリデー」で渡航すれば、アルバイトもしくはフルタイムの社員として働くことが可能だ。同時に語学学校などに通うことができるため、働きながら生活費や授業料を稼ぎ、また空いた時間に好きなところへ旅行することができるという、大変自由度の高いビザである。

■ 仕事や学校の制限を確認

 ワーキングホリデーで渡航できる国は限られており、また国によって期間や就労・就学の条件が異なるため、まずそれらについての知識を得ることが肝心だ。

 ワーキングホリデーの資格があるのは、18〜30歳の日本国籍保有者で、現在このビザで渡航できるのは、オーストラリア・ニュージーランドのほか、カナダ・イギリス・フランス・ドイツ・スペインなどの欧米諸国、韓国・台湾・香港といったアジア圏など、20の国と地域。滞在可能期間は1年のところが多いが、イギリスなどは2年までとなっている。

 申請すれば誰もが行けるというわけではなく、国によっては、1年間の受入人数に制限を設け、申請者を抽選するなどしている。また、滞在の当初の期間に生計を維持するための必要な資金があること、帰国用の渡航費があること、といった要件もあり、希望した国への申請が受け入れられて初めてワーキングホリデーが可能になる。

 仕事についてはあまり大きな制限はないが、オーストラリアでは「同一雇用主での就労は最長6ヵ月まで」とされている(一部例外あり)。一方、修学に関しては、オーストラリアは「4ヵ月以内」、カナダやニュージーランドは「6ヵ月以内」という制限があり、学ぶことを主な目的とするものではない。

■ 可能な仕事と必要な英語力

 滞在中の職種に厳しい制限があるわけではないが、英語圏の国であれば英語が堪能でないと就くことが可能な仕事は限られてくるだろう。英語力が初級レベルの人が就きやすい仕事は、カフェやレストラン、土産物店の店員といったものだ。現地で英語力をつけてから、オフィス勤務をしたり、ホテルスタッフ・ツアーガイドといった仕事に就いている人もいる。

 ワーキングホリデーはじっくり勉強したい人向けではないが、住むところや仕事を探すことを自分で一からスタートさせ、長期間の生活を経験することで、現地の習慣や日常の会話を身につけることができる。それらが帰国後の進学や就職に大いに役立つだろう。自分がどこの国でどんな仕事をしたいのか事前にじっくり計画を立て、有意義な過ごし方ができるようにしよう。



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