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私の子供の英語教育

By Mina Hisada / 久田 美菜

加熱する子どもの英語教育。小学校での英語教育がスタートするのもあと少し。このコラムでは、その年代のお子さんを持つママさんたちに登場していただき、どのような英語教育を子どもにしているか、どのような教育が理想的と思うか、といったお話をしてもらいます。
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久田 美菜
めぐみさん、小学校五年生の女の子(11歳)、三年生の男の子(9歳)、幼稚園・年長さん(6歳)

Vol. 8: 学校側も家庭側も積極的に取り組むことが大切

めぐみさん、小学校五年生の女の子(11歳)、三年生の男の子(9歳)、幼稚園・年長さん(6歳)

 

今回は、東京都大田区にお住まいのめぐみさんに登場していただきます。めぐみさんは小学校五年生の女の子(11歳)と三年生の男の子(9歳)と幼稚園・年長さん(6歳)のお母さんです。

♣ 英語と子どもたち ♣


三人のお子さんたち

 まず、「胎教」についてお聞きしたいのですが、英語の胎教についてどう思いますか。お子さんがお腹にいる時、何かやっていましたか。

 うーん、興味がありましたが、特にしていませんでした。でも、お腹の中の子どもと母親って密接なつながりがあると思いますよ。例えば食べ物の好みなどにそれが出るんじゃないでしょうかね。私は、上の子の時にコーラを一切飲まないようにしたら、今でも炭酸を飲まない子になりましたし、コーラを少し飲んだ真ん中の子のときは少し飲む子どもに、反対に一番下の子の時は ふつうに飲んでいたら、コーラをふつうに飲む子どもになったので。

 へぇー。そうなんですか。つながっているんですね、やっぱり。では、英語に関して、お子さんが小さいころに何かお家でやっていたことはありますか。

 上二人(11歳と8歳)に関しては、幼稚園へあがる前に「英会話幼児教室」に通わせていたので、その教室からいただいた英語のCDなどを聞かせたりしていました。英語のCDって、今は100円ショップでも買えるんですよ。なので、そういうのも含めて色々なCDを聞かせていました。今でも、子どもたちの英語の発音はいいなーって思いますよ。

  「英会話幼児教室」について、もう少し詳しく教えていただけますか。

 はい、きっかけは家に入っていた「ちらし」なんですが、先生は全員英語を話す外国人という幼児教室です。一人だけ日本人の男性がいましたが、その方は責任者だったので、子どもたちと接することはまずなかったです。とにかくすべてを外国人の先生と英語で過ごすという教室で、内容は、歌ったりお遊戯をしたりといったものでした。そこには、3歳から、幼稚園の年少まで(午前は幼稚園、午後は英語幼児教室といった具合に)通わせました。ん〜、英語を習わせたかったというよりは、まずは「集団」というものに慣れてほしかったというのがあったと思います。正直、英会話は二の次でした。でも、結果的にとてもよかったと思います。というのも、その後小学校でネイティブの先生に英語を習い始めた時(※)、スムーズに入っていけたんです。なんといっても、まず泣いたときに抱っこしてあやしてくれたのが色々な肌の外国人の先生ですからね。そういうのって大きいと思いますよ。実は、一番下の息子だけはその英会話幼児教室に通わせず、幼稚園から英語と接するようになりましたが、外国人っていうと上の二人と違ってちょっと怖がるんですよ。

(※)めぐみさんのお子さんが通っている私立の小学校では、一年生から六年生まで、週に一時間、英語の時間があります。

 そうですか。3歳の時に通った「英会話幼児教室」の影響って大きかったんですね。それは、いわゆるインターナショナルスクールのような感じだったんですか?

 はい。ただ、通っている子どもたちはほとんどが日本人でした。ほかにも似たような教室はあったんですが、「ママと一緒に英語でお遊戯しましょう」という母親も参加する英会話教室には、子どものほうが照れてしまったりして。

 それで、ママは参加しない型の英会話教室に通わせたんですね。では、将来お子さんたちを、海外に留学させたいということは考えていらっしゃいますか。

 そうですねぇ、まだ小さいので真剣に考えてはいませんが、私のいとこがアメリカに住んでいるので、夏休みや冬休みなどに、長期滞在させたいなぁと思っています。英語に触れさせるチャンスはどんどん与えたいと思っています。子どもたちには、「英語とスペイン語ができるようになれば、世界中の人たちと友達になれるんだよ!」といつも言い聞かせてるんです。

♣ 英語とわたし ♣


  ところで、めぐみさんご自身はどのように英語と接してきたのでしょうか。

 私は中学からです。大学に入るころは、ちょうどバブルの頃だったので、よく海外旅行をしていました。旅行をしながら買い物に必要な英会話を身につけていったという感じです。特に英会話教室に通ったりしたことはないです。

  そうですか。では、早期英語教育についてうかがいます。お住まいの大田区では、公立の小学校でどのような英語活動が始まっているかご存知ですか。

 私が知る限りですと、ネイティブの先生と日本人の先生が八校位、かけ持ちして週一回ぐらいの割合で各学校、各クラスを回っているようです。ん〜、残念ながら成果はあまりないように見えます。やっぱり、私学の全ての教科と同じように、なにがなんでも修得させる!という学校側と家庭の姿勢、子供達の姿勢が整って初めて身につくのではないでしょうか。現状をみている限り、形だけの、あるいは予算を使うだけの英語教育になるように思えます。ただ、何もしないよりは、週一時間でもあった方が良いとも思いますが・・・。現実的に考えると、週一時間では、何も得られないと考えるのが普通でしょうね。一クラスに何人かは英語に興味を持つ子が生まれるかもしれませんが、ちまたで言われている発音問題も、週一時間で得られるなら今ごろみんなペラペラですよね?もし幼稚園から毎日一時間、ネイティブの先生と話したり遊んだりする時間があれば、これはまた別の話だと思います。我が子を英語幼児教室に通わせた経験から、言えることなんですが。そして引き続き小学校から筆記に入れば、日本の英語教育も伸びるでしょうね。今はまだ夢のような話ですが。偏差値教育の最先端をいくつもりはサラサラありませんが、一部の子どもを除くと、やはり子どもの学習習得は学校・家庭の姿勢が大きく影響すると思います。

Q: なるほどね。学校側と家庭の姿勢、子供達の姿勢が整って初めて身につくというわけですね。このどれか一つでも欠けたら、逆にうまくいくものもうまくいかなくなるわけですね。

 はい、そう思います。

 なかなか現実的には厳しいものがありそうですね。では、公立の小学校英語教育について、最後に一言いただけますでしょうか。

 まずは、学校側も家庭側も積極的に取り組むことが大切だと思います。その上で、子ども達に英語の楽しさを教え、それが世界的な視野を持つことへの一歩になったり、新たな可能性への一歩になるのであれば、素晴らしいことだと思います。

あとがき

元ウグイス嬢というだけあって、真矢みきのようなきれいな声のお母さん。終始もの静かに、そして時々ユーモアをまじえながら本音で語って下さいました。「学校任せにしないこと」や、「3歳児の英会話幼児教室の影響力」など、経験者だから語れるお話をたくさんして下さいました。貴重なお話ありがとうございました。

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