「ST」は紙名を新たに「Alpha」として2018年6月29日より新創刊しました。 Alphaのウェブサイトはこちら
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2018年6月29日号    試読・購読   デジタル版
目からウロコの英文ライティング

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The Japan Times ST編集長の英字新聞読解講座開講

 皆さん、こんにちは。『The Japan Times ST』編集長の高橋です。1月から朝日カルチャーセンター新宿教室で、私が講師を務める「編集長と読む はじめての英字新聞」という英語講座が開講することになりました。この講座では、STに掲載している英文記事を読みながら、英語の理解の仕方のコツ、ネイティブがよく使う英語表現やボキャブラリー、大切な文法事項などをお伝えしていきます。

 特に、私たち英語を専門とする人間の「英語の読み方」についてお話ししたいと思っています。例えば、皆さんは前置詞のintoをどのように捉えていますか? おそらく多くの方は、「〜の中へ」という日本語で覚えているのではないでしょうか。例えば、以下の用例を見てください。

1) He fell into the river.
2) Could someone translate this into English?
3) The accident turned our vacation into a nightmare.

 それぞれ簡単に意味をお伝えすると、1「彼は川の中へ落ちていった」、2「誰かこれを英語に翻訳してくれませんか」、3「その事故は私たちの休暇を悪夢へと変えた」。

 さて、intoを「〜の中へ」と覚えておけば、1は意味が分かると思います。ところが、これでは2と3には対応できませんね(ちなみに、2の<translate A into B>は「AをBに翻訳する」、3の<turn A into B>は「AをBに変える」という意味です)。

 それでは、どうすればよいのか。私は英文を読んでいてintoが出てきたら、「→(矢印)」のイメージで捉えます。上記の3つのintoを矢印に置き換えてみてください。それぞれ「彼→川」「これ→英語」「休暇→悪夢」という関係が成り立ちますね。このように理解すれば、英文の意味を素早く簡単に解釈できるようになります。

 前置詞は「日本語の意味」ではなく、「イメージ」で捉えることが大切。これにより、@「わざわざ日本語に訳しながら読む必要がなくなるため、英語の理解が速くなる」、A「知らない表現でも意味を推測できるようになる」など、さまざまな利点があります(裏を返せば、このスキルがなければ「日本語に訳さないと英語が理解できない」「知らない表現は丸暗記しなければならない」ということになってしまいます)。

 簡単に一例を挙げてみましたが、こうしたスキルを講座の中でお伝えしていきたいと考えています。 初回は1月17日(土)で、ほぼ毎週土曜日、全8回。時間は10:00〜11:30。お申込み、その他詳細は、朝日カルチャーセンター新宿教室のホームページでご確認ください。ちなみに、STの購読者の方は教材費が無料です。(*受付は終了いたしました)

 新しい年の初めの数か月は、この講座で英語と向き合ってみませんか? 皆さんのご参加をお待ちしています。