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2013年10月11日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

A country childhood (p. 9)

田舎暮らしの少年時代

私はカナダの西海岸にある都市バンクーバーで生まれた。5歳のときに市外の森の中の新興宅地に家族で引っ越した。私たちの住んでいたコミュニティーはロマンチックな名前で「サンシャイン・ヒルズ」と言った。

兄(弟)と姉妹と私にとって、新しい環境を探検するのはワクワクすることだった。都市部の友人たちが幼稚園で日中を過ごしている間、私たちは自由だった! 毎朝、森の中で西部劇ごっこや隠れんぼをして遊んだ。午後はカエルを捕まえたり、バッタを研究したり、木登りをしたりして過ごした。ときどき、森の中で野いちごを摘んで過ごすこともあった。家に持って帰って母に渡すと、デザートにおいしいベリーパイを作ってくれた。

6歳になったとき、学校生活が始まった。私たちの地域には新しい学校が建てられたばかりだった:サンシャイン・ヒルズ小学校だ。子どもたちがたくさんはいなかったので、かなり小さな学校だった。学校全体がたった一部屋から成っていた!

私たちの一部屋の学校には20人の子どもたちと2人の先生がいた。黒板は、前に1つと後ろに1つで、2つあった。部屋の真ん中にはカーテンがあった。先生は低学年の子どもたちに片側で教え、もう一方で別の先生が高学年の子どもたちに教えていた。かなり騒がしくなることがしょっちゅうだった!

森の横にある学校に通うということは、自然との出会いが頻繁にあるということだ。そんな出来事の一つを今でも覚えている。それは普通の日だった。教室に座って算数を勉強していた。先生が黒板に書いていた。

突然、クラスメートが森を指さして、「見て!」と叫んだ。私たちはすぐに顔を向けて窓の外を見た。見たものに驚いた。

校庭の向こう70メートルほど離れたところに、森からシカが現れた。頭を地面に向かって低くかしげて、草を食べていた。私たちの叫び声を聞くと、ゆっくりと頭を上げて、悠々たる態度で私たちをしばしじっと見た。

2メートル以上の身長で、大きな美しい枝角の生えた、堂々とした動物だった。1、2分後に振り返って森の中へと消えていった。私たちの興奮が想像できるでしょう。野生のシカが学校のすぐ外にいたのだから!

振り返ると、そんな田舎の穏やかな子ども時代を過ごしたとは信じがたい。森の中で遊び、野生の動物に会い、一部屋の学校に通う。これらはみんな19世紀にあったような生活、あるいは白雪姫やヘンゼルとグレーテルのような中世のおとぎ話のようだ。

森のそばで育ったのは幸運だった。そして、のんきな子ども時代が懐かしい。最近の子どもたちの多くはコンピュータゲーム、DVD、携帯電話であまりにも忙しく、自然との接触を失ってしまっている。子どもには太陽の光と、新鮮な空気、そして屋外の偉大な世界との接触が必要だ。自然の世界に感謝して、子どもたちに自然への尊敬の気持ちを伝えよう!

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