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2014年4月25日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

Staying in fashion (p. 9)

はやりについていくこと

私は特におしゃれな人であったことはない。日本の児童が幼稚園へ行く途中に私の前を通るとき、私の着ているものを白い目で見ていく。でも、私はファッションを言語と同じように扱っている。心地よくて、目的を果たし、その場にふさわしいものなら何でもいいと思っている。

言語にははやりがある。2000年代の初め、1通の携帯メールに送れる文字数160字を最大限に使うために、数字や記号を言葉と組み合わせて友だちを困らせた。母音は、私が不必要だと思えば消える。私のメールには頭字語と略語がうじゃうじゃしていた。「Your」(あなたの)は「ur」になり、「by the way」(ところで)は「BTW」に−私の中で「between」(〜の間に)を意味した「btw」と混乱しないように−なった。残念ながら、美しくて賢く作られたメッセージだと私が思うものでも、友人は判読しがたいものだと思った。それで結局、最後には完全な文章で書かないといけなくなった。

しかし、私は時代を先取りしていただけだったことが分かる。何年か早送りすると、今ではラッパーや、成功しているベンチャー企業、(私のメールが判読しがたいと思っていた)同じ友人たちも母音を落として、頭字語と略語を使うようになった。実際、ほとんどの人がはやりに乗って、「LOL」(laughing out loudの略で「爆笑」の意)や「rly」(reallyの略で「本当に」の意)、「amirite」(am I right?の略で「私は合っていますか?」の意)、「totes」(totallyの略で「全く」の意)を使っている。個人的には自分が「laughing out loud」(爆笑)していると表す代わりに、ただ「Haha!」と書くのが気に入っている。かっこいいわけでも若いわけでもなく、かっこよくて若い人たちを連想する言葉を使うことはペテン師のような感じがする。かっこよくて若い人たちはほぼ絶対に「nor」なんて言葉は使わない。

洋服と似て、廃れたと見なされる言葉や、議論を引き起こすとさえ見なされる言葉もある。今の時代に本物の毛皮のコートを着たら、人から物を投げつけられるだけなのと同じで、私が避けている特定の言葉もある。例えば「whom」(人を先行詞に取る目的格の関係代名詞)がそうで、とても堅苦しくて古風な感じがする。それを使うと−あるいはもっと悪くてその使い方を議論すれば−卵を投げつけられるかもしれない。

好奇心から、イギリスのファッショントレンドについての毎週放送される番組を見始めた。冬の終わりに向けて、「新しい二重の襟」というものについて学んだ。これは基本的にはハイネックのセーターを前開きが深い襟のトップスの下に着るというものなのだが、これは私がほとんどずっとやってきたものだ。これを見て、私はもしかすると実際にはおしゃれでないわけではなかったという結論に至った。単にファッションの流行のものすごく先を行っていただけだ。11年くらい先を。

洋服でも言語でも、流行について考え過ぎると、イライラさせられるかもしれない。ファッションや言語の流行であなたが乗ると決めたものがなんであっても、心地良くないと感じる時や、あなたの選択を人が笑う時が来るだろう。あなたが何をすると決めようと、少なくとも裸になることはないと知っておきさえすればいい。

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