英字新聞社ジャパンタイムズによる英語学習サイト。英語のニュース、よみもの、リスニングなどのコンテンツを無料で提供。無料見本紙はこちら

記事全訳

2016年5月6日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

Communication channels (p. 9)

コミュニケーション・チャンネル

日本を一人で初めて旅行すると言われると、私は初めて来日したときに買った本をその人たちに送ろうとする。それには、指をさしてコミュニケーションが取れるイラストとフレーズが日本語と英語で載っている。別の本もあり、それには旅行者が指さすことのできるさまざまな物や場所の写真が数百枚載っただけのものだ。1枚の絵は1000語に匹敵するということわざがあるが、写真も、フレーズブックも、辞書も持っていなかったらどうするだろうか?

YOU(あなた)というものを持ち合わせていて良かった。辞書は人々の間の会話の流れを妨げ、面倒になることもあり、誤解を招く場合もある。だから、コミュニケーションのこととなると、あなたは今持っているものでもたくさんのことを言うことができる。

例えば、あなたはイントネーションと、手を使うことができる。もし、通りで誰かがあなたの前に現れて、あなたの分からない言語で話し掛けてきたとしても、手首を指さして、質問をしているように見えたら、彼らは恐らく、あなたに時間を尋ねている可能性が高い。イントネーションは特に電話では重要だ。人はあなたの声によって、あなたが質問をしているのか、怒っているのか、礼儀正しくしているのかを知る必要があるからである。

顔の表情とボディ・ランゲージも、コミュニケーションにおいて、とても重要な役割を果たす。単語を説明するとき、「それは〜の反対」、「それは〜のような」または「それは〜のとき」といったフレーズは多くの場合で役に立つ。しかし、「短気な」という言葉を説明するのに最も効率的な方法は何だろうか? 「遅れている電車を待つのが嫌いな場合」と言うこともできる。しかし、腕を組んで、繰り返し時間を確認し、表情にはイラついた様子を浮かべれば、「短気な」がどんな意味か、とても早く、かなりはっきりとするだろう。

海外に住んだことのある生徒たちは、急いで何かを伝えなければいけない状況にいたことのある人たちであることが多い。彼らは、嘔吐しそうなことを説明しようとする場合、ジェスチャーをした方が、辞書に手をのばすよりもずっと速く要点が伝わることを理解している。コミュニケーションとは、柔軟になることであり、海外に住んだ経験が必要というわけではない。私の近所の豆腐屋を経営している年配の紳士は、例えば、何か不明瞭なことを伝える場合にいつもジェスチャーを使う。

言語を勉強するとき、話すことももちろん重要だ。しかし、それは正しい文法を使って言葉をつなぎ合わせることだけではない。あらゆる形のコミュニケーションを使うこともまた必須なのだ。あなたが学んだありとあらゆる言葉を覚えるのは現実的ではない。だから、忘れても嫌な気分にならないでほしい。しかし、これは覚えていてほしい:助けになるものはいつも、手の届くところだけではなく、顔にも、声にも、身体にもあるということを。

Top News
Easy Reading
National News
World News
Business & Tech
This week's OMG!
Essay
  • コミュニケーション・チャンネル

サイト内検索

2018年5月25日号    試読・購読   デジタル版
目からウロコの英文ライティング

読者の声投稿フォーム
バックナンバー