スペインの研究者たちは4月27日、皮膚の細胞からヒト精子を作製したと発表した。やがて不妊治療につながる可能性もある大きな医学的成果だ。成熟した細胞を胚のような幹細胞に再生できることを発見したことで、2012年にノーベル医学生理学賞を同時受賞した日本の山中伸弥氏とイギリスのジョン・ガードン氏の研究から、彼らは着想を得た。スペインの研究チームは、配偶子の形成に必要な複数の遺伝子の混合物を導入して、成熟した皮膚細胞を再プログラムすることができた。1カ月以内に、皮膚細胞が精子や卵子に分化できる生殖細胞になるように変換されることを研究チームは発見したが、受精能力はなかった。