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2017年2月17日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

Sleepy sports fan (p. 9)

眠いスポーツファン

普段の月曜日に起きるよりもずっと早い朝5時に起きた。静かにリビングへ行き、コーヒーを入れ、パソコンのスイッチを入れる。夜明けに起きた理由は、勉強をするためでも、仕事の遅れを取り戻すためでもない(おそらくそうすべきなのだが)。

そうではなく、私は疲れて過ごす一日を物ともせず、アメリカでのスポーツの生中継を観ようとしている。

これは、欧米諸国から日本に来て住んでいる、自分をスポーツファンだと思っている人たちに共通する現象だということを知った。何時に起きなければならないか、どんな怪しいウェブサイトを使わなければならないか、そういったことにはかかわらず、大好きなチームの試合を観ることは、何のスポーツであっても私たちの人生の大きな部分を占めるのだ。

きっと日本人も共感できると思う。オリンピックやワールドカップが時差の大きい地域で開催されると、イベントや試合は大抵、深夜過ぎやかなり朝早くに始まる。ブラジルで開催された2014年のワールドカップでは、私が午前6時30分に起きて、仕事に行く準備をしていると、サムライブルーのユニフォームを来た人たちが近くのバーからぞろぞろと出てくるのを目にしたものだ。

しかし、1つ違っているのは、彼らは、4年に1度しかない地球上で最も大きなスポーツイベントを観戦していて、同じ目的の人たちと一緒にいたことだ。私はアメリカのフットボールの2チームが通常のシーズンの大会でプレーするのを観るために、毎週月曜日に日の出よりも早く起きる。約21週間連続でこの決まった行動を繰り返さなければいけないことを知りながら。みんなで集まるようなことは何もない。ノートパソコンの前で歓声を送るのは私だけだ。

少なくとも、こんなに熱心なのは私だけではない。待望のヨーロッパのサッカーリーグの決勝戦を午前4時30分に生中継で観るために渋谷のバーで徹夜で過ごしたイギリス人の友人を知っている。別のアメリカ人の友人は生中継は見ないが、自分に情報の自主規制を課して、インターネットと全てのスポーツニュースを完全に遮断している。家に帰ってようやく試合を観ると、彼の喜びは純粋で損なわれていない。それが熱心さなのだ。

ときにはバカバカしく思えるが、スポーツは祖国と人々をつなぎ続けるものの1つだ。私は、政治やポップカルチャーに関しては、アメリカとは別世界にいるような感じがすることがよくあるが、NBAのオールスター戦の先発メンバーについての討論には完全に精通している。それは出身地と簡単につながりが持てるもので、楽しむのにリアルな文脈は必要ない。

もちろん、短所となりうるものもある。まさに今週の月曜日、大好きなチームが完敗するのを観るという特権のために早起きをした。こんな結末になることが分かっていたら、あと2時間眠っていただろう。

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