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2017年8月25日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

The days of the week (p. 9)

曜日

日本の生活は慌ただしい! 私たちの生活は毎週のスケジュールに支配されている。人々は月曜日から金曜日まで働き、土曜日と日曜日に ― 可能であれば ― リラックスしようとする。

私たちのほとんどはその日ごとに忙しく暮らしている。しかし、曜日について立ち止まって考えてみたことはあるだろうか。何を意味し、何に由来しているのかを。

実は、7つの曜日は特別な歴史がある。そのルーツは、人々が自分たちの生活は神々や恒星、惑星に支配されていると信じていた古代にさかのぼる。こうした古代の信仰は、私たちが現在使っている名前にも隠れている。では、見てみよう!

週の最初の月曜日は「月の日」を意味する。ずっと昔、人々は月を崇拝し、月曜日に特別な影響を及ぼすと信じていた。時代は変わった! 今では、月曜日は週で最も人気のない日になった。ほとんどの人々にとって、「仕事に戻る」ということを意味するだけになってしまったから。

次の4つの曜日は、スカンジナビアに由来する古代北欧神話の神を指している。火曜日は、北欧神話の神Tiw(ティーウ)にちなんで付けられ、もともとは「Tiw's day(ティーウの日)」だった。ティーウは戦い、法、正義の神だった。

水曜日はWoden(ウォーデン)という神から名付けられ、もともとは「Woden's day(ウォーデンの日)」だった。ウォーデンは知恵と知識、詩歌の神で、北欧神話に出てくる全ての神の長だった。

木曜日はもともとは「Thor's day(トールの日)」で、北欧神話の神トールから名付けられた。トールは雷の神で、魔法のハンマーを使って稲妻を生み出し、農民の作物に雨をもたらした。

金曜日は、北欧神話の神Frigg(フリッグ)から名付けられ、もともとは「Frigg's day(フリッグの日)」と呼ばれていた。フリッグは愛と結婚の女神だった。金曜日の夜がロマンチックなデートにぴったりなのはそのせいかもしれない! イスラム教では、金曜日は週の聖日で、モスクでイスラム教徒が礼拝をする日だ。しかし、ほとんどの人々にとっては、ようやく「TGIF ― Thank God It's Friday!(やった、金曜日だ!)」と言える、平日の終わりだろう。

土曜日はもともと「Saturn's day(土星の日)」と呼ばれ、惑星の土星から名付けられている。古代ローマ人には、Saturnus(サトゥルヌス)という神もいて、仕事を休みにしてお祭り騒ぎとともに崇拝されていた。ユダヤ人にとっては、土曜日は特別な聖日だ。

日曜日は太陽から名付けられ、もともとは「Sun's day(太陽の日)」と呼ばれていた。今では、日曜日はキリスト教の聖日となり、世界中の人々にとって休息の ― そして買い物の ― 日になっている。

ここまで学んだことをまとめよう。週の7つの曜日のうち、3つは天体(太陽、月、土星)から名付けられていて、4つは北欧神話の古代の神々(ティーウ、ウォーデン、トール、フリッグ)に基づいている。

もし、忙しいスケジュールの合間にどうにか時間が見つけられたら、曜日の裏側にあるユニークな物語について学ぼうとしてみてください。

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