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2017年11月3日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

"Old SMAP, new SMAP (p. 9)"

新旧SMAP

日本のポップ・グループSMAPの解散は、昨年の音楽業界で最も大きなショックの一つだった。昨年中を通して、この混乱した出来事にはテレビの生放送での謝罪、ファンからの劇的な反応、日本のメディアでの大々的な報道が伴った。ところが年末に、この長く続いたグループは活動をやめ、5人のメンバーのうち3人が所属していたタレント事務所を永遠に去った。

しかし最近、この3人の活動の兆しがあり、日本と世界中のファンを興奮させた。9月下旬に、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾からの新しい何かを宣伝する不思議なウェブサイトが出現した。ある種のパズルのようなものとして提示され、するどいファンたちは、「新しい地図」と題されたサイトの題字で遊ぶと「NEW SMAP」というフレーズを作ることができることに気が付いた。

"このちょっとしたニュースは世間の注目を集め、ソーシャルメディアを席巻したが、本当のたくらみはこのサイトを読み込む際に流れる50秒の特別映像にあった。このクリップには、後ろから撮影された走ったり歩いたりする人たちが登場し、日本語のテキストがスクリーンに書かれている。「逃げよう。

自分を縛りつけるものから」。これは明らかに彼らの所属タレント事務所ジャニーズ事務所への反抗だろう。"

これは、陰で操る人間に対する芸能人の行動として珍しいものだ。日本では何年もの間、レコードレーベルやタレント事務所にやり返したアーティストはわずかだ ― RCサクセションが反原発のアルバムを所属レーベルから出すことを断られて1988年にインデペンデントで発売したくらいで、芸能人の大多数はめったに波風を立てない。トップレベルのJポップ界の芸能人には特に見られない。

アメリカではほぼ逆だ。アーティストはシステムに抵抗すると称賛される。最近亡くなったトム・ペティは、所属レーベルと闘ったことで有名で、若いファン向けに彼の音楽の価格を下げるように要求さえした。プリンスやメタリカといった大物芸能人は、音楽消費者を音楽の企業と敵対することで魅了した。これは今日でも続いている伝統だ。

元SMAPのメンバーたちによる所属していたタレント事務所への反撃は、その明白さのために、興味深い展開だ。3人のビデオはYouTubeでこの秋最も人気のある映像の一つとなり、何百万回もの視聴回数を獲得して、YouTubeのトレンド動画のトップに入っていた。

これは、驚くべき動きで、ほかのアーティストたちをもっと対立を辞さない姿勢にさせるかどうかを見るのは興味深いだろう。それでも、新しいSMAPが、結局新たなマーケティングプラン以外は旧SMAPと同じくらい保守的でしかなかったという結果に終わる可能性もある。結論は、いつか自ずと明らかになるだろうが、今のところはこの新しいプロジェクトがすでに日本に揺さぶりをかけている。

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