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2018年1月19日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

Sexual harassment (p. 9)

セクハラ

「これはいつから始まったんだろう?」と私は妻に聞いた。「歴史が始まったのはいつ?(セクハラは歴史が始まったときからあるという皮肉)」と妻は答えた。

私たちはセクハラについて話していた。過去数ヵ月間、アメリカは嫌がらせを受けたという訴えで大きな影響を受けている。ツイッターには#MeToo(私も)というハッシュタグさえできた。

大きなニュースになったセクハラの訴えは、主にエンターテインメント業界やメディア業界、政界の年配男性に関するものだった。明るみになった詳細はひどく不愉快なものであることが多かった。例えば、不祥事を起こした、ある朝のテレビ番組の司会者は、彼が女性と一緒にいて「邪魔」されたくないときに仕事部屋のドアを閉めてロックできるボタンをデスクに取り付けていた。

性的な不祥事の訴えは政界にも見られた。先月、共和党のロイ・ムーア氏は、1970年代に10代の若者に性的暴行をしていたという疑惑が表面化し、アラバマ州の上院議員補欠選挙で当選する見込みはなくなった。これらのケースの1つでは、訴えられるところによると、彼が32歳のときに14歳の少女をそそのかそうとしたという。

しかし、セクハラの問題は、報道されている男性たちだけではなく、ずっと根深い。研究者らによれば、女性の25〜85%程度が職場でのセクハラを経験したことがあるが、ほとんどの嫌がらせのケースは報告されないままになっているという。

しかし、現在のムーブメントは度を越していないだろうか? #MeTooの反動があるのではないかと懸念する女性もいる―えん罪や、「魔女狩り」へ変わるのではないかと心配しているのだ。

実は、ムーア氏の件を報じたワシントン・ポスト紙のチームは、自身がだましのターゲットになった。Veritasと呼ばれるグループは、ワシントン・ポスト紙の記者らをだましてムーア氏について偽の性的暴行の訴えを印刷させようとした―成功しなかったが―。その目的は、それ以前の報道の信用を落とさせるためだった。Veritasがだまそうとして失敗したことは、#MeTooのムーブメントに対する反動の一部だった。

さらに広い疑問は、どうすればセクハラが阻止できるのだろうかということだ。職場での研修はうまくいっていないようだ。男性に、つかまらないようにする方法を教えているだけで、それから彼らは作戦を変える。「第三者の介入」の方がうまくいくようだ。もしあなたが第三者で、誰かが職場の同僚もしくは友人に嫌がらせをしているのを見かけたら、黙っていてはいけない。声を上げるか、状況をどうにかしようと試みよう。このアプローチは、大学のキャンパスではうまくいったようだ。

状況は変わりつつあるのだろうか? そう願いたい。アメリカでは男性と女性を対象に、以下の3つの行動をそれぞれセクハラとみなすかどうかを尋ねる調査が行なわれた:1)女性の胸を見つめる、2)手を女性の腰に置く、3)相手の女性の魅力についてコメントする。18歳から30歳までの男性と女性全員のうちの約半分が、3つともセクハラだと答えた。しかし、年齢が上がると男性ははるかに数値が低かった。おそらく、性差別的な態度の減少は、若い世代には新たな標準となるだろう。そう願おう。

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