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記事全訳

2018年3月9日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Top News

Japan women's curling squad snatches bronze medal (p. 1)

カーリング女子、銅メダル獲得

日本のカーリング女子の信じがたい試合ぶりは、2月24日、韓国の江陵カーリングセンターで開かれた平昌オリンピックの銅メダルをかけた試合で、イギリスに5対3で勝利して終わった。

今回の勝利で、日本のスキップである藤澤五月をはじめとするチームは、スウェーデンに勝利したトーナメントを締めくくった。スウェーデンは2010年に金メダル、2014年に銀メダルを獲得している。カーリング女子で日本初のメダルを獲得し、受賞台へ歩きながら、選手たちは国民の心をつかんだ。

「最後のショットがあまりよくなかった。『ああ、負けるな』と思った。でも、最後に相手がミスをした。信じられない。今でも信じられない」と、藤澤は語った。藤澤は、最後に放ったショットが日本のストーンに通りがかりにぶつかって、目標に届かなかった。

イギリスのスキップのイブ・ミュアヘッドは、後半の数々のミスに悔いが残るだろう。最後から2番目のエンドで、相手のストーンを外に出すことに失敗し、チームにとってかなりの痛手となった。

「対戦相手は、守りの試合をしていた」と藤澤は述べた。「それで、コーチがハーフタイムに、そのリズムに飲まれてはいけない、攻めの姿勢を保つようにと言った。それが役立って、9回目であの得点を出せたのだと思う」。

「最初のエンドから、忍耐強くある必要があると思った。試合は2時間半続いたが、本当に速く過ぎた感じがする」と、日本のリードの吉田夕梨花は語った。

Easy Reading

Trump pokes fun at bald spot under his comb-over (p. 3)

トランプ氏、自身の薄毛に言及

アメリカのドナルド・トランプ大統領には、薄毛の部分があり、それにいらついているようだ。リアリティテレビ番組の元スターは、2月23日にメリーランドで開かれた保守政治活動会議(CPAC)で話した際に、スクリーンに映った自分を見て微笑んだ。

「あれはなんていい写真なんだ。あれを見てください。あの男が話すのを見てみたい」とトランプ大統領は述べた。群衆は声援を送り、優しく笑った。

それから、トランプ大統領は自分の後頭部に毛髪が薄くなっている部分があることに気づいたようだ。身体の向きを変えて、染めた髪の周辺に手を動かした。彼の手の動きは、毎朝髪を整える櫛のかけ方を見せているようだった。

「ああ」と言って再び振り返り、「私は必死で、あのはげた部分を隠そうとしているんです、皆さん。あれには苦労しています」と語った。

CPACは保守派の活動家と、アメリカ全土で選ばれた職員が集まる年に1度の集会だ。

Easy Reading

North Korean propaganda on display at London gallery (p. 3)

北朝鮮のグラフィックアート展、ロンドンで開催

ロンドンで新たに始まった展示会では、北朝鮮がグラフィックデザインで国のプロパガンダを広げる方法にスポットライトを当てている。『北朝鮮製:朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)からの日々のグラフィック』展は、政府のプロパガンダを載せたポスターやまんが、切手などの品々を取り上げている。

北朝鮮は公式には自身を「朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)」と呼んでいる。

ロンドンの「ハウス・オブ・イラストレーション」ギャラリーに展示されている品々は、北京を拠点とする北朝鮮への旅行専門ツアー会社を創設したニコラス・ボナー氏のコレクションに由来する。

ボナー氏は、デザインはほとんどの人が理解していない国に対する窓となると述べた。「我々は北朝鮮のことを理解していない。北朝鮮は極めて複雑な国である。我々は、北朝鮮を部分的には知っているが、まさに黒か白かの見方をしているので、これらは北朝鮮を理解しはじめるための要素の一部になると思う」と語る。展示会は5月13日まで開催される。

National News

Tokyo welcomes WTO call to end seafood ban (p. 4)

WTO、「福島の水産物、輸入禁止は不当」

日本政府は2月23日、韓国による福島県産の水産物の輸入禁止に対する世界貿易機関(WTO)の判決を歓迎した。

2011年の原発事故の影響を受けた都道府県―福島県、宮城県、岩手県を含む―で水揚げされた水産物全てに対する韓国の輸入禁止は、WTOの紛争処理小委員会に提訴されていた。

この委員会は2月22日、この輸入禁止は当初は正当なものとされたが、現在はあるべき状態よりも貿易を規制しすぎていると述べた。輸入禁止は解除されるべきだと委員会は勧告した。

韓国政府は、この判決を不服として上訴すると述べている。

National News

Nissan, DeNA to test self-driving taxi service (p. 4)

日産とDeNA、自動運転タクシーの実験開始

日産自動車と、携帯ゲームメーカーのDeNAは、横浜で3月に自動運転のタクシーサービスの実験を行なう。

この「イージーライド」サービスの実証実験は、アプリでタクシーを呼ぶ300グループの人々が参加する。自動運転の電気自動車が、参加者を乗せて、横浜にある日産自動車の本社周辺を4時間半運転する。

試験運転は3月5日から18日までで、参加者からの意見を元に、2020年代の早期に完全運行の開始に向け、開発が進められると、両社が2月23日に述べた。

National News

Record-high 6.2 tons of gold seized by customs (p. 4)

2017年の金密輸、押収量が過去最大

税関当局は、2017年に日本に密輸された金を6236キロ押収したと、政府のデータが2月23日に示した。

昨年の平均市場価格である1グラムあたり4500円前後を元に計算すると、押収された金は280億円前後に相当する。密輸者は、20万円以上の価値の金の輸入に課される8%の消費税を逃れ、税金を含めた価格で販売しようとする。

金の密輸は、日本が2014年に消費税を5%から引き上げてから増加している。

National News

Digital manga sales overtake print for 1st time (p. 4)

電子漫画の売り上げ、紙を初めて逆転

2017年の電子漫画の売り上げは、紙版を初めて上回ったと、業界の調査研究所は2月26日に発表した。

出版科学研究所は、電子漫画の昨年の売り上げは前年から推定17.2%増加して、1711億円となり、紙の漫画の売り上げはおよそ14.4%減少して、1666億円になったと述べた。

ある業界調査団体は、消費者がオンラインコンテンツに引かれているのは、一部には過去のヒット作品のデジタル版の割引キャンペーンが要因になっていると述べた。

World News

US ready to open Jerusalem embassy in May (p. 5)

米大使館、5月にエルサレム移転

アメリカ政府は2月23日、イスラエルに駐在する大使館を5月にテルアビブからエルサレムに移転すると発表し、この措置は数十年間のアメリカの政策を覆し、必ずアメリカの同盟国をさらに困らせることになるだろう。

ドナルド・トランプ大統領は12月に、アメリカはエルサレムをイスラエルの首都と認識していると発表し、アラブ地域のアメリカ政府の同盟国さえも激怒させた。

「我々はこの歴史的な一歩を踏み出すことを喜んでいる」と、アメリカ国務省のヘザー・ノーアート広報官は述べ、移転はイスラエルの70周年に合わせることにも触れた。

World News

Curtain comes down on Pyeongchang Games (p. 5)

「平和の祭典」、平昌冬季五輪閉幕

韓国は2月25日、2018年のオリンピックに幕を下ろし、選手たちは平昌での活気あふれる閉幕式で共に踊り、歌った。

韓国の文在寅大統領は、アメリカのドナルド・トランプ大統領の娘のイヴァンカさんを温かく迎え、北朝鮮の代表団のリーダーである金英哲氏との短い握手を求めた。

文大統領が今回のオリンピックを北朝鮮と関わりを持つことに活用しようとした試みは、効果をもたらしているかもしれない。官邸は2月25日、北朝鮮はアメリカとの対話を受け入れる気があることを北朝鮮の代表団が示唆したと述べた。

World News

Saudis attend country's first jazz festival (p. 5)

サウジ、初のジャズフェス開催

サウジアラビア初のジャズフェスティバルが開かれ、同国の保守的なイメージを払拭しようという王国の最近の努力を示すこの3日間の屋外イベントの2日目である2月23日に、男性も女性も音楽に合わせて体を揺らした。

「フェスティバルは、この国の指導者が人々をもっとオープンにさせ、より多くの物事や文化を見るようにさせたいと考えていることを示している」と、友人と参加したSalem al-Ahmedさんは語った。

同国は、昨年の2倍の5000以上のショーやフェスティバル、コンサートを2018年に上演する。初の映画館も、35年以上の禁止令の後、3月に開業する。

World News

South Sudan faces famine threat again: report (p. 5)

南スーダン、再び深刻な食糧難

南スーダンが飢饉を手短に宣言した1年後、この世界で最も若い国では半数以上の人々が紛争のさなかで極度の飢えに直面しており、飢饉が再発する可能性があると、新しい報告書は発表した。

国連と南スーダン政府が2月26日に発表した報告書によると、前年から約40%増となる600万人以上の人々が、支援がない状況で危機に瀕しているという。これによると、ジョングレイ州、上ナイル州、ユニティ州、西バハル・アル・ガザール州内の11の郡で15万人が今年飢饉に陥っている可能性があるとされる。

Science & Health

Japanese team develops bandage-like monitor (p. 6)

東大教授、肌に貼る薄型ディスプレー開発

手相占いは日本発の新しい発明のおかげで全く新しい意味を持つかもしれない:体に直接貼り付けることのできる超薄型ディスプレーとモニターだ。このバンドエイドのような装置は厚さがわずか1ミリで、重要な健康データをモニターし、絵文字を含めてメッセージの送受信もできる。

日本の印刷大手の大日本印刷と共同でこの装置を開発した東京大学の染谷隆夫教授は、この薄型ディスプレーを、寝たきりの患者や遠方の患者を抱える医療関係者、また親戚と離れて暮らす家族の役に立つものとして思い描いている。

Science & Health

Scientist looks to egg whites for clean energy (p. 6)

大阪市大ら、卵のタンパク質で水素生成

日本のある科学者は、自身の研究チームが、卵白から取り出されたタンパク質を使って、二酸化炭素を排出しないエネルギーの精製方法を改良する方法を生み出したと述べた。

大阪市立大学の山田裕介教授は、自身の研究チームが、クリーンな電力の強力な源である水素を生成する「道具」として、タンパク質を使う方法を発見したと語った。

この新しい方法は、「水から水素を生成するという最終目標に我々を近づけた」と山田教授は2月15日に述べた。

「これは、未来のクリーンな水素生成技術の基礎を築くものだ」とこの科学者は付け加えた。

Science & Health

In dieting, low-fat or low-carb are the same: study (p. 6)

ダイエット、糖質制限も脂質制限も大差なし

よくあるダイエットのアドバイスでは、体重を減らすためには炭水化物や脂質を減らすように促す。しかし、ある研究が2月20日に、どちらのアプローチも、どちらよりよいというわけではないことを明らかにした。

個人の遺伝的特徴やインスリン代謝についても、食事療法がその人にとって有効かどうかの主要な要因ではないと、アメリカ医師会雑誌に発表された報告書で述べられている。

この発見は、アメリカの660億ドル(7兆円)規模のダイエット産業、特に最近流行のDNAダイエットに影響を与えるかもしれない。DNAダイエットは、個人の遺伝子に合う最適なダイエット方法を提示すると謳っている。

Science & Health

Mortality doubles for single dads over moms (p. 6)

シングルファーザー、早死にリスク大

2月14日に発表されたカナダの研究結果によると、パートナーがいる父親やシングルマザーと比較して、シングルファーザーは早死にするリスクが2倍以上になるという。

「我々の研究結果は、シングルファーザーが早く亡くなる割合が高いことを浮き彫りにし、こうした男性を特定して支援する公衆衛生政策の必要性を示している」と、今回の論文の主執筆者でトロント大学の科学者のマリア・チウ氏は述べた。『ランセット・パブリック・ヘルス』に掲載された今回の研究結果は、ひとり親家庭の割合がカナダと同程度の富裕国にも当てはまるかもしれないと、研究者らは述べている。

Science & Health

Dutch law makes everyone an organ donor (p. 6)

オランダ、全国民を臓器提供者へ

オランダ上院は2月13日、臓器提供を断らない限り、19歳以上の全国民を臓器提供者と成り得る人とする新しい法案を可決した。この法案を提案したピア・ダイクストラ議員は、この新システムの下では、臓器提供者に登録していない19歳以上の全国民が、死後臓器を提供したいかどうかを問う手紙を受け取ると述べた。「国民はこのように返信することができる:イエスかノーか、近親者が決める、特定の人物が決める」と、ダイクストラ議員は声明で述べている。1回目の手紙に返信せず、6週間後に送られる2度目の手紙にも返信しなかった人は臓器提供者として登録されるが、いつでも状況を変更することができる。

Science & Health

Vampire bat's genetic secrets revealed (p. 6)

吸血コウモリ、繁栄の秘密判明

吸血コウモリが血液だけを摂取してどうやって生きているのかを知りたければ、その答えは簡単だ。科学者らは2月19日、吸血コウモリの完全なゲノムを初めて解析し、この空を飛ぶ哺乳類(吸血コウモリのこと)が、栄養的には不利で血液感染性の病原体にさらされる異質な食料源で生き延びるのに役立つ無数の遺伝子的特性を持つことを明らかにした。

「糧とするのに体内で多くの適応を必要とするという意味では、吸血コウモリは『究極の』食性を持っているので、この種を研究することに決めた」と、論文の主執筆者で、コペンハーゲン大学博士課程のリサンドラ・セペダ氏は語った。

This Week's OMG!

Thirsty keeper gifts opponents a goal (p. 8)

キーパーが補水中、バックパスが無人のゴールに

ドイツで2月24日に行なわれた2部リーグのサッカーの試合で、喉の乾いたゴールキーパーが、補水のタイミングを誤った。

デュースブルク(チーム名)のオランダ人ゴールキーパー、マーク・フレッケンは、18分に必然的なことが起こったとき、ゴールラインの後ろでボトルを持ち上げ、対インゴルシュタット(チーム名)の試合を見てもいなかった。

ホームチームのデュースブルクのゴールが無情にも無効になった後、インゴルシュタットはすぐにボールを持って相手側に攻め込んだ。デュースブルクのディフェンダー、ゲリット・ヌーバ―は、フレッケンがボールを背にしてラインの後ろにまだいることに気が付かずに、自分のチームのゴールキーパー(フレッケンのこと)に向かってそのボールをヘディングで戻した。ステファン・クシュケが走り込み、邪魔されずに得点した。フレッケンが振り向いたときには遅かった。

「ゴールが決まったときに流れる音楽が聞こえて、2対0でリードしていると思っていた」と、フレッケンはスカイテレビに語った。「もちろん、チームメートはみんなそんな瞬間が大好きだ。私はチームメートからこれから何週間もかなり責められるに違いない。補水ボトルを家に持ち帰って、庭のどこかで燃やそうと思う」。

最後には、フレッケンが祝うようなことがあった―デュースブルクが2対1で勝ち、2部リーグの4位に上った。

Essay

Shared bikes are a mess (p. 9)

シェア自転車

シンガポールではどこへ行っても、派手な観光地でも地味な住宅街でも、オレンジや黄色の自転車を見かける―あっちでもこっちでも、ほとんどどこでも。

これらの鮮やかな色の自転車は、自転車シェアリング会社のものだ。主な3社は、oBike、Mobike、ofoで、それぞれ少なくとも12ヵ国で営業している。例えば、ofoは、世界の250都市以上で1000万台の自転車を持っている。Mobikeは昨年8月に札幌でサービスを開始した。

シェア自転車を使うには、シェア自転車の会社のアプリをスマートフォンにダウンロードする。自転車を見つけたら、アプリを使って自転車の番号を入力するかQRコードをスキャンするかして、ロックを解除する。好きなだけ、行きたいところへどこへでも乗っていける。使い終わったら、アプリを使って乗車を終了し、自転車に鍵をかける。アプリを使って自転車を探すこともできる。

通常は、利用者は約50シンガポールドル(4,000円)の払い戻し可能な預け金を支払う。1回の乗車料金は会社によって異なる。15分で50セント(40円)のところもあれば、利用時間に関係なく1回の利用につき50セントのところもある。運営会社の中には、割引コードや、週末無料乗車を提供しているところもある。

従来のシェア自転車の仕組みとは異なり、こうした自転車は利用者が自転車を返しに行く特定の駐輪場がない。言い換えれば、利用者は自転車をどこへでも置いてくることができ、次の利用者が使える。これがどれだけ便利かは想像がつくと思うが、悪い影響もある。用水路のような奇妙な場所に乗り捨てられる自転車もある。歩道で通行の邪魔になっている自転車も多く目撃されている。覆いのない屋外に置きっぱなしにされているものはさらに多い。

要するに、こうした自転車が目障りな社会の邪魔者になっている。

運営会社は、こうした問題の解決に向けて努力していると述べている。迷惑な場所に駐輪された自転車や、壊れた自転車は1日以内に撤去すると約束している。

残念ながら、状況は改善されていないようだ。こうした会社がシェア自転車のサービスを立ち上げてから1年以上になるが、シェア自転車は今でもでたらめに止められている。

シェア自転車が指定の場所に確実に駐輪されるようにするために、国土交通当局は今こうした会社にジオフェンシング(地図上で仮想的な壁を設置すること)の導入を義務付けている。これは、自転車が特別に示された区域を出入りしたかどうかを検知できる技術だ。利用者は、特定の区域内に自転車を駐輪しなかった場合、ポイントを引かれる可能性がある。ポイント残高がなくなると、以降シェア自転車を使うことはできない。反対に、適切な場所に駐輪すれば、利用者はポイントを得られる。

このアメとムチの手法がうまくいくかどうかは時間が経てば分かるだろう。しばらくは、進行中の公共教育の取り組みが、利用者の行動を形成していく上で不可欠だ。たぶん、不適切に駐輪された自転車を移動させたり、配慮に欠ける行動を偶然見つけたら声をあげることで、誰もが役割を担うことができるだろう。

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