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2018年3月30日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

My first fast (p. 9)

初めての断食

大学生のとき、栄養と断食に興味を持った。それは1970年代のことで、加工食品の負の影響が心配されていた。断食は身体から化学物質を除去するので健康に良いと主張する専門家がいた。他にも、キリスト教やイスラム教といった世界の宗教において断食が担っている役割を指摘する人もいた。

断食を理解するには、断食について読むだけではいられないと分かっていた。しかし最初にいくつか決めなければならなかった。どんな断食をするべきか? 簡単なものか、それとも徹底的なものか? どのくらいの期間断食をするのか? 1日? 2日? 1週間?

最終的に、4日間断食をすることにした。水以外の食品と飲料をとらない。

友人たちに自分の計画を発表したとき、彼らは応援してくれたが懐疑的だった。ほとんどは、私が1日で挫折すると思っていた。私がどれだけ食べるのが好きかを友人たちは知っていたのだ!

断食の初日はつらかった。食事のたびに、ただ座って、コップの水をすすった。とても空腹だったため、日中は集中するのが難しかった。夕食時には、お腹がペコペコになっていた。友人たちがフルコースの食事をむしゃむしゃ食べているのを見るのは拷問だった!

2日目には、私のおなかは朝食と昼食と夕食の時間にグーグー鳴った。「これは興味深い!」と思った。私のおなかは、午前7時30分、正午12時、午後6時に食べると予想していた。胃に何も食べ物が入ってこないと、胃は不満を言い出す!

3日目は最初の2日間よりも楽だった。私のおなかは、食事の時間に食べ物が何も入ってこないということを理解して、もうグーグー言わなくなった。食べていなくても、いつも通りに勉強や仕事ができた。

4日目はやや現実離れした感じがした。軽やかで、頭がさえ、集中力があるように感じた。私は友人たちが山盛りの食べ物をガツガツ食べるのを見ていた。それでも、飢えを感じず、食べることに全く興味が向かなかった。不思議だ!

私はこの実験を4日目の夕食で終えた。友人たちは、この大きな出来事を見ようと周りに集まった。断食を終えるために、私は1杯のスープを選んだ。スープを口元に持ち上げた。それはとても劇的な瞬間だった―4日ぶりの食べ物だ!

最初の1さじが口の中ではじけた。ものすごくおいしかった! この味を丸々2分間味わった。そのスープは一年中食べているのと同じスープだった。しかし、以前はその味をじっくりと本当に味わったことはなかった。その場ですぐに、これからは全ての食べ物の価値を認め、一口ごとの食べ物に感謝しようと誓った。

私はそれ以来、ときどき断食をしているが、今でもあの最初の一さじのスープを思い出す。時には、後から食べ物の真価をもっと理解できるようになるために、食べ物をとらずに過ごしてみるのも良いことだ!

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