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記事全訳

2018年5月4日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Top News

Huge hometown crowd celebrates skating champ Hanyu in Sendai (p. 1)

羽生の仙台凱旋に10万人

平昌冬季オリンピックの男子フィギュアスケートで2大会連続金メダル獲得を果たした羽生結弦は4月22日、故郷の仙台の通りをパレードし、10万人以上の人々が羽生に声援を送りに集まった。

この23歳のスーパースター(羽生のこと)は、仙台の繁華街の通り1.1キロの範囲をパレードし、平台のトラックの上に設けられた仮設のステージに立った。通りは約10万8000人の熱狂的なファンで埋め尽くされた。

「この金メダルを持ってここに帰ってきて、仙台の皆さんに『ただいま』を言うことができてとてもうれしい」と、羽生はパレード前のセレモニーで語った。このセレモニーで羽生は、宮城県から2度目の栄誉賞を受け取った。

羽生は2014年にも同じ賞を授与されており、その際にはソチオリンピックでの金メダル獲得を祝うイベントに9万2000人ほどが集まった。

羽生は復興を支援するため、宮城県と仙台市にそれぞれ500万円ずつ寄付した。宮城県とその県庁所在地(仙台市のこと)は、2011年の壊滅的な地震と津波で最も大きな被害にあった地域に入る。

4月22日には北海道の幕別町でも約1万8000人が、平昌冬季オリンピックのスピードスケートでどちらもメダルを獲得した高木菜那と姉妹の美帆を祝うためにパレードのルートに並んだ。

Easy Reading

New York City: Cars to be banned from Central Park (p. 3)

NY市、セントラルパークへの車の乗り入れ禁止へ

ニューヨーク市のセントラルパークではこの夏、車を立ち入り禁止にすると、ビル・デブラシオ市長は4月20日に発表した。同市は、セントラルパーク内での交通事故と大気汚染を削減したいと考えている。車は6月27日から乗り入れが禁止となると、デブラシオ市長は記者たちに語った。

「公園は自動車のために作られてはいない。文字通り、この公園は自動車が存在する前に建設された。人々のために建設されたのだ」とデブラシオ市長は述べた。

毎年4200万人以上がセントラルパークを訪れる―アメリカ国内のどの公園よりも来場者が多い。マンハッタンにあるこの公園は340ヘクタール以上の面積を占めている。動物園や貯水池、ボート用の池、イベントスペースもある。アメリカ国立公園局は、この公園を1963年に国定歴史建造物に指定している。この公園は1858年にデザインコンペが行なわれた後に建設された。

「今まではなかった平穏さや安心感が生まれるだろう」とデブラシオ市長は述べた。

Easy Reading

Cows may one day be biggest mammals on Earth: study (p. 3)

数百年後、ウシが地球最大の動物に?

4月19日に『サイエンス』誌に掲載された研究によると、数世紀の間に、牛が地球最大の哺乳類となるかもしれない―人間が原因となって―という。その理由は、人類の初期の祖先に遡る。

何千世紀も前に、我々の祖先はアフリカを離れ始めた。新しい場所へ移ったとき、大型の哺乳類は絶滅する傾向があったと、この研究の筆頭著者であるニューメキシコ大学のFelisa Smithさんは述べた。これはおそらく、人類が肉を食べるために大型の種を狩猟し、より小型の生き物は逃れたためだろう。

現在、哺乳類は今でも人類が原因で死滅しつつある。多くの種が絶滅の危機に瀕している。もし全て絶滅すれば、「地球上で最大の哺乳類は、数百年以内におそらく、約900キロの家畜化された牛になるだろう」と、アメリカの研究チームは書いている。それが意味することは、ゾウ、キリン、カバといった動物が失われることだ。しかしながら、ほかの科学者たちは、こうした哺乳類が全て失われる可能性は低いと述べている。

National News

Abe gets promise from Trump on abductees (p. 4)

トランプ氏、拉致問題提起を明言

安倍晋三首相は4月19日、フロリダで、ドナルド・トランプ米大統領との注目を集めた2日間の会合を終え、北朝鮮に拉致された日本国民について重要な約束を確保した。

トランプ大統領は、北朝鮮の指導者である金正恩氏に、米朝首脳会議の際にこの問題を提起すると約束した。

「拉致問題は私にとってとても重要な問題だ。あなたがたの首相にとってとても重要な問題だからだ」と、トランプ大統領は日本の記者の質問に答えて語った。

National News

Osaka man held over killing wife for payout (p. 4)

溺死装い妻殺害、容疑の男逮捕

大阪の男が昨夏、和歌山県でシュノーケリングをしている間に妻を溺れさせ、保険金を受け取れるように事故に見せかけた疑いで逮捕されたと、警察が4月20日に発表した。

29歳の運転手の野田孝史容疑者は、2017年7月18日に白浜町で妻の志帆さん(28)を溺れさせたとされている。志帆さんは2日後に病院で死亡した。

この夫婦は離婚協議中だった。野田容疑者は、妻の保険金3000万円の受取人になっていたと、捜査筋は述べている。

National News

World's oldest person, 117, dies in Kagoshima (p. 4)

世界最高齢、田島ナビさん死去

世界最高齢者の田島ナビさんが4月21日に鹿児島県喜界島の病院で高齢のため亡くなったと、町の職員が確認した。117歳だった。

1900年8月4日生まれの田島さんは、知られている中で最後の19世紀生まれだった。

「彼女は眠りに落ちるように亡くなった」と、田島さんの65歳になる孫の廣行さんは述べた。「祖母に『よく休んで』と言いたい」。

アメリカを拠点とする老齢学研究グループは、これで世界最高齢の人は都千代さんになったと発表した。都さんは1901年5月2日生まれだ。

National News

52 training camps listed for Rugby World Cup (p. 4)

ラグビーW杯、キャンプ地内定

ラグビーの国際統括団体は4月20日、来年のラグビーワールドカップで競う20チームは、トーナメントの1次リーグで日本中の52のキャンプ地を利用すると述べた。

キャンプ地は北海道の江別から沖縄県に至るまでさまざまだと、ワールドラグビーは述べた。

各キャンプ地には、屋内と屋外のトレーニング施設、水泳プール、ジムがある。

日本には3つのキャンプ地がある:静岡県浜松市に1つと東京に2つで、そのうちの1つは秩父宮ラグビー場と確認されている。

World News

Van drives onto Toronto sidewalk, killing 10 (p. 5)

トロントで車が歩道に突っ込み10人死亡

レンタルのワゴン車が4月23日に混雑したトロントの歩道に突進し、10人が死亡、14人が負傷し、その後、運転手は逃げたがすぐに警察に逮捕されたと、カナダ当局が明らかにした。

アレク・ミナシアン容疑者(25)は、第一級殺人10件の容疑で起訴された。犠牲者は、「主に」女性だったと警察は述べている。

当局は、容疑者が襲撃前、フェイスブックのメッセージに、女性との人間関係をうまく形成できないことに苛立ちを感じているオンラインコミュニティーに参加していることを示唆する投稿していたと述べた。

World News

King changes Swaziland's name to eSwatini (p. 5)

スワジランド、国王が国名をエスワティニに変更

スワジランドは、エスワティニに改名する。国王ムスワティ3世は4月19日、独立50周年と自身の50歳の誕生日を祝う式典中に、新しい名前を発表した。

多くのアフリカの国々は独立した際に、「その古代の、もともとの名前に戻った」とムスワティ3世は述べた。「我々はもうこれからはスワジランドと呼ばれはしない」。

歴史ある名称の「エスワティニ」は「スワティ(スワジ)の土地」という意味になり、小文字のeは「of」(〜の)または「from」(〜からの)といった意味になる。

国王は絶対君主としてこの決定を一人で出した。

World News

Swedish Academy admits past winners leaked (p. 5)

ノーベル文学賞選考主体、受賞者名漏えい認める

ノーベル文学賞の受賞者を選考するスウェーデン・アカデミーは4月20日、声明で、以前の受賞者名が事前に漏えいしていたことを明らかにした。

この漏えいは、メンバーの1人と結婚していた男性による性的違法行為疑惑の捜査中に明るみに出た。

声明では、過去の受賞者の名前を誰が漏えいさせたかは述べていない。男性の弁護士は、男性が、性的嫌がらせ疑惑と、受賞者の名前の漏えいを含めたその他の疑惑を否定していると述べている。

World News

32 Chinese tourists killed in N Korea accident (p. 5)

北朝鮮でバス事故、32人の中国人観光客死亡

北朝鮮の橋で、ツアーバスが落下し、32人の中国人観光客が死亡したと、新華社通信が4月23日に報じ、中国の習近平国家主席は、この悲劇に対処する必要な措置を取るようにスタッフに伝えたと付け加えた。

4月22日に黄海北道の南西部で発生したこの事故で、ほかにも北朝鮮人4人が死亡し、中国人2人は重傷を負っていると新華社通信は伝えた。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は、報じられるところによると、平壌にある中国大使館を追悼訪問したという。

Business & Tech

¥1.09 million for Shibuya 109 new logo competition (p. 6)

マルキュー、新しいロゴマーク募集

東京のSHIBUYA109を運営するSHIBUYA109エンタテイメントは、新しいロゴをデザインするコンテストを開催する。このコンテストには誰でも参加でき、応募者は郵送、Eメール、もしくはツイッターで、5月20日まで、いくつでも好きなだけのデザインを提出できる。優勝者は、7月に発表予定で、109万円が贈られる予定。

そのルールによると、参加者らは2つのパターンを提出しなければならない ―一つのロゴと、円柱型の109の建物が入ったもう一つのロゴである。「SHIBUYA」という文字を英語の大文字で入れることも必要で、また、109という数も入れなければならない。採用されたロゴは、来年、設置される予定だ。

Business & Tech

Visitors to Japan jump 20% to almost 30M (p. 6)

2017年度の訪日外国人、2977万人

2018年3月までの会計年度における訪日外国人の推計人数は前年度から19.9%増加し2977万人に急増したと、観光庁が4月18日に発表した。同庁によると、2018年12月までの暦年の数値は3000万人を上回る可能性が高いという。

今年の1〜3月期における外国人旅行者の支出額は、中国や韓国からの個人旅行客による買い物ざんまいに支えられ、前年から17.2%急上昇して1兆1300億円となった。旅行客一人当たりの平均的な支出額は0.6%増加して14万8891円になったと同庁は発表した。

Business & Tech

Toyota's new US vehicles will talk to each other (p. 6)

トヨタ、2021年から米国で「話す車」販売へ

トヨタ自動車は、2021年に米国で、短距離のワイヤレス技術を使って車両同士が話すことのできる車を販売し始めることを計画していると、同自動車メーカーは4月16日に発表した。もしかすると、毎年何千件もの事故を防げるかもしれない。

米国運輸省は、未来のあらゆる車にこの進歩した技術を搭載することを求めるという内容の保留になった提案を採択するかどうかを決定しなければならない。

トヨタ自動車は、2020年代半ばまでに同社のほとんどのラインナップにわたって、米国で専用の短距離コミュニケーションシステムを採用することを望んでいる。この計画の発表は、他の自動車メーカーが後に続くことを後押しするだろうと、同社は述べた。

Business & Tech

Korean Air sisters fired from posts by father (p. 6)

韓進グループ会長の長女と次女、全役職辞任

大韓航空の趙亮鎬会長は4月22日、彼の2人の娘の行動について謝罪し、彼女たちは会社の役職から直ちに辞任すると述べた。

娘の1人である趙ヒョンミン氏は、大韓航空の専務を勤めていたが、ビジネスミーティングの参加者に水を投げたとされる暴行疑惑で、警察の捜査を受けている。

姉の趙ヒョナ氏は、ファーストクラスでのナッツの提供のされ方に腹を立て、大韓航空の飛行機に、ニューヨーク空港のゲートまで戻るよう命じ、2014年に世界のトップニュースになった。

Business & Tech

Deutsche Bank makes €28B transfer in error (p. 6)

ドイツ銀行、3兆7000億円相当誤送金

ドイツ銀行は4月20日、日常的に行なっている取引で、280億ユーロ(3兆7000億円)という同行全体の時価総額を上回る巨額の誤送金を認めた。この前例のないミスは3月16日、ドイツ銀行が、ドイツ取引所のデリバティブ(金融派生商品)部門ユーレックスの口座に送金を実行した際に発生したと、広報担当者は語った。その取引ははるかに少額のものだったはずで、金額を同行は明らかにしていないが、銀行大手(ドイツ銀行のこと)でのITと管理の問題を浮き彫りにした。会計ミスはほとんど毎日のように起こっているが、今回のケースに関わる金額は、ドイツ銀行の時価総額240億ユーロ(3兆2000億円)を超えている。

Business & Tech

Starbucks to close stores for racial bias training (p. 6)

米スタバ、従業員に人種差別教育へ

スターバックスは、フィラデルフィアの店舗の1つで2人の黒人男性が逮捕されたことを巡る人種差別騒動を沈静化しようと、アメリカ国内の8000店舗以上で5月に数時間の間、17万5000人ほどの労働者に対して、反人種差別研修を実施するために一時閉店すると、4月17日に発表した。

この発表は、黒人男性の逮捕により、ソーシャルメディア上では抗議とボイコットを求める声が広がったあとに出された。スターバックスは、店舗と事務所が5月29日の午後に休業すると発表した。

2人の男性は、従業員が警察を呼び、2人が不法侵入したと通報した後、4月12日に逮捕された。2人は、ビジネスミーティングのために待っていたと語っていた。

This Week's OMG!

Silhouettes protect women living alone (p. 8)

男性のシルエットで単身女性を守る

アパートのカーテンの背後で、頑強な男性がボクシングのような動きをし、右手と左手でフックやジャブを入れたり、前に飛び出たりして、通りがかりの犯罪者が侵入するのをためらうには十分だ。

このイメージは、単なる投影された影だが、一人暮らしの女性を守り、安心させるのに役立つことを日本のアパート管理会社が期待しているものだ。

まだ試作品の段階だが、「カーテンの男性」はプロジェクターに接続されたスマートフォンを用い、さまざまな活発な活動をしている男性の動きのある影をカーテンに投影する。

顧客は、ボクシング、空手、さらには野球のバットを振っているものなど、たくさんの活動の中から選ぶことができる。

少々バリエーションを出すために、男性は落ち着いて、服を着替えたり、ギターをひいてリラックスしたり、さらにはちょっと掃除機をかけたり、より日常的なことをすることもできる。

このシステムは、レオパレス21が経営するマンションでのセキュリティのために開発されたと、同社の広告部長、中村ケイイチ氏は話した。

一般の人々からの問い合わせをきっかけに、同社はより大きな視点で考え、これを販売することを検討することになった。

Essay

1968: A dramatic year (p. 9)

1968年:劇的だった一年

過去を振り返ると、特別に目立つ年がいくつかある。そんな年の1つが1968年だった。

1968年は、衝突と戦争と暴力の年だった。ソビエトの軍隊がチェコスロバキアを侵攻し、複数の都市に戦車を送り込んでプラハの春を終わらせた。南アフリカは、人種差別のアパルトヘイト政策のせいでオリンピック出場を禁止された。何千人もの人々がベトナム戦争で殺され、アメリカ兵士による無辜の市民の大量殺りくソンミ村虐殺事件が起こった。

1968年は若者による社会運動の年でもあった。アメリカでは、学生たちがキャンパスで座り込みを計画し、反戦の抗議行動に参加した。フランスでは、学生たちが教育改革を求めて街頭に繰り出した。メキシコやポーランド、日本では、大学生たちが機動隊と戦った。世界中で理想主義的な若者たちが、「戦争ではなく愛を生み出そう」というスローガンを唱えて、平和と公正、人権を求めるデモに参加した。

1968年は女性にとっても劇的な年だった。この年、ミス・アメリカという美女コンテストに対する初のフェミニスト抗議があり、初の「National Women's Liberation Conference(全米女性解放会議)」があり、イエール大学はようやく女性の入学を認める決断をした。

1968年には、大勢の有名人の死もあった。その中には、サイレントムービーのスターであるチャーリー・チャップリン、初めて宇宙へ行った男性であるユーリ・ガガーリン、障がい者の権利を求めて活動した目が見えず、耳の聞こえない活動家のヘレン・ケラーなどがいた。

スポーツと文化の分野でも、1968年は数々の出来事が特徴的だった。これには、1968年のオリンピックと、ビートルズの『ホワイト・アルバム』のリリース、SF映画の定番『猿の惑星』『2001年宇宙の旅』の公開開始などが含まれる。

1968年は、悲劇の年でもあった。黒人の公民権運動のリーダーであるマーティン・ルーサー・キング・ジュニアがテネシーで銃殺された。ジョン・F・ケネディ大統領の兄弟であるロバート・ケネディがロサンゼルスで銃に倒れた。世界中の人々が、こうした残酷な暗殺にショックを受け、こうした鼓舞を与える人物たちの死を悼んだ。

1968年は、12月のアポロ8号の打ち上げで希望的な雰囲気で幕を閉じた。このミッション中に、1人の宇宙飛行士は、宇宙から見た地球を写した有名な『地球の出』という写真を撮った。この象徴的な画像は、われわれの地球村という意識を呼び起こすのに役立ち、この惑星を守っていく必要性を思い起こさせた。

戦争や侵攻、暗殺、デモなどが起こり、世界の歴史において劇的な年であった1968年から、2018年で50年を迎える。1968年は、世界中の人々が、老いも若きも、暴力、性差別、人種差別に抗議し、平和と自由と民主主義の世界を求めて立ち上がった年だった。

この節目は、私たちみんながこの劇的な年に起こった出来事を学び、その遺産について考え、よりよい未来を築いていくための取り組みの中で何を学ぶことができるかを話し合う良い機会だ。

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