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2018年5月25日号掲載の記事(ST編集部訳) print 印刷用に全て表示
Essay

Gourmet television (p. 9)

グルメ番組

テレビの話題は、日本に住む欧米人の間では意見が分かれるものかもしれない。大勢の欧米人を集めてその話題を持ち出せば、きっと国内の放送の選択肢についてたくさんの不満を耳にするだろう。よく聞かれる不満の1つが際立っている―とても多くの番組が食べ物についてだけのもので、それがどれだけおいしいかについてだという不満だ。

この見解には同意見だが、それは私がほとんどの日本のテレビ番組にチャンネルを合わせて楽しめる理由でもある。おいしそうな食べ物の映像を見たいし、人が完璧に調理された料理への愛を表現するのを大いに楽しんでいる。

それは、私が過去2ヵ月、テレビ東京で毎週金曜日の深夜頃に『孤独のグルメ』にチャンネルを合わせている理由の1つでもある。この番組は、中年のサラリーマン(俳優の松重豊さんが演じている)がレストランで一人で食事をしている様子を追っていく。同じタイトルの有名な漫画に着想を得て、驚くほど人々の関心を捉えたテレビ番組を生んだシンプルなコンセプトは、ツイッターでもヒットした。

その一部は、松重さんが面白い役者だからで、カレーを食べる男性の心の中での独り言を人々の関心を捉えるテレビ番組にすることができたからだろう。しかし、私は食べ物の映像そのものと、松重さんの演じる人物が一口食べるごとに感じる喜びにも注目していた。

『孤独のグルメ』は東京やその他のところに実在する場所も取り上げていて、それがまたこの番組を面白くしていた。私は実際に番組で取り上げられていたレストランに足を運び、食事を楽しんだ―最新のエピソードの後では入るまでの待ち時間が2時間以上かかるとしても。

そして私は、『孤独のグルメ』は私にとって氷山の一角でしかないことに気が付いた。私のお気に入りの日本のテレビ番組は全て、少なくともいくらかは料理を称賛することに時間を割いている。友人が日本のテレビを、食べ物中心すぎると非難するとき、私はどこかおかしいのだろうかといつも思う。でも実際は、友人たちはあまりにもひねくれているのであって、もっと自分のお腹を尊重すべきだと思う。

食べ物がテレビでうまく役割を果たしているのは日本だけでというわけではない。アメリカでは、食べ物専門のチャンネルが2つあり、他の場所でも数え切れないほどの番組が出てくる。過去数年間でネットフリックスで最も称賛されている番組の1つは、『シェフズ・テーブル』で、これは、世界的に有名なシェフに注目し、素晴らしい料理の見事な映像が満載だ。そして、人気の『トップ・シェフ』のようなものもある。これは、誰が最もおいしくて、最も驚くような見た目の料理を作ることができるかということのみを中心にした料理コンテスト番組だ。

日本で食べ物の番組が好きなのは友人たちの中ではきっと私だけだが、そうした番組を観ると気分が良くなるので構わない。『孤独のグルメ』が夜中の放送でなければいいのにと思う―こんなに遅くにおいしい食べ物を見つけるのは難しい。

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