週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
2010年に大地震に見舞われたハイチへの支援活動を続け、同国大統領から親善大使にも命じられている米俳優ショーン・ペン(51)は25日、ノーベル平和賞受賞者世界サミットで人道的活動を称える賞を受賞した。受賞スピーチで、ハイチはまだまだ支援が必要だと語って — 。
"It would take a poet laureate to describe for you the courage of (Haiti's) people. There are no people on Earth more willing to pull themselves up by their bootstraps."
(ハイチの人々の勇気を表現するには桂冠詩人が必要です。人の助けを借りずに自分たちでやろうという気持ちがあれ以上強い人々は地球上にいません)
"But as Dr. Martin Luther King said, it's fine to tell a man to pull himself up by the bootstraps, but evil to tell a man to do so without boots."
(しかし、マーチン・ルーサー・キング牧師の言葉を借りれば、ブーツのつまみ革を引っ張って自分自身を持ち上げろ、つまり「自力で頑張れ」と言うのはいいんですが、ブーツがない人にそれを言うのは酷です)
"Take a look at Cite Soleil some time, where 240,000 Haitians — men, women and children — following every light rain, sleep in a black water solution of sewage and toxins, garbage and pigs. ... Where rape and gun violence are a daily occurrence."
(〔首都ポルトープランスの北部の貧民街〕シテ・ソレイユを見てみてください。老若男女、24万人のハイチ人が、ちょっと小雨でも降ろうものなら、下水と毒素とゴミと豚が混ざった黒い水の中で寝ています。そこではレイプや銃による暴力が日常茶飯事です)