週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
ハリウッドの有名映画監督2人の舌戦が話題だ。カンヌ国際映画祭でスパイク・リー監督(51)が、クリント・イーストウッド監督の2部作『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』について、「2本合わせて4時間以上に及ぶのに黒人兵士は一人も登場しない」と批判したのに対し、イーストウッドは英ガーディアン紙で、「(硫黄島の戦いで)旗を掲げた黒人兵はいなかった。歴史的事実を知らないのか?"Shut your face."(黙ってろ)」とコメント。すると、リーはABCニュースのサイトで、「"Shut your face."なんて怒ったじいさんみたいな言い方だ」と返して。
"If he wishes, I could assemble African-American men who fought at Iwo Jima and I'd like him to tell these guys that what they did was insignificant and they did not exist."
(お望みなら硫黄島で戦った黒人米兵を集めよう。彼らを前に「黒人兵のしたことなんか微々たるものだ、黒人兵などいなかった」と言ってみろ)
"I'm not making this up. I know history. I'm a student of history. And I know the history of Hollywood and its omission of the 1 million African-American men and women who contributed to World War II."
(僕は作り話をしているんじゃない。僕は歴史を知っているし、本もいろいろ読んでいる。第二次世界大戦に貢献した100万人の黒人男女を切り捨ててきたハリウッドの歴史だって知っている)