週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
『ピアノ・レッスン』で知られるニュージーランド出身のジェーン・カンピオン監督(55)の新作"Bright Star"は、結核により25歳で亡くなった英詩人ジョン・キーツと彼の婚約者だったファニー・ブーロンの悲劇的な恋を描いた作品。カンピオンはAP通信とのインタビューで、作品を撮るきっかけはキーツの伝記を読んだことで、キーツの病を知りながら婚約し、彼の死後何年も喪服で過ごしたブーロンのことを知ったからだと語った。
"What I wasn't expecting was the love story, really. I just couldn't imagine a love story that was so incredibly passionate and pure."
(そんなラブストーリーがあるとは全く予想外だったわ。あんなにとてつもなく情熱的で純粋なラブストーリーは想像できなかったの)
"It floored me. I found it totally affecting. At first you think of them, oh, they're little lovers, and it's cute. And then you realize what they're going to manage actually is all the huge things anyone could imagine managing in a whole life. Which is to fall in love and find your life just as you're losing it."
(打ちのめされたわ。すごく感動的だと思った。最初は「ああ、若い恋人同士ね、かわいいじゃない」って思う。でも、その後、2人が切り抜けていかなくちゃいけないことは、人が一生を通して切り抜けていかなくちゃいけないような途方もなく大きなことばかりだと気付くの。つまり、恋に落ち、大切なものを見つけるけど、そう思う間にも全てが失われていく、ということ)