週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
同じくコンペ部門に出品されたもう一つの日本作品は、村上春樹の原作を映画化した『ノルウェーの森』。キャストは皆日本人だが、監督はベトナム系仏人のトラン・アン・ユン(47)。トラン監督は、時には通訳を困らせることもあったと話し、こう冗談を言った。
"We killed several interpreters."
(何人も通訳を殺したよ)
"Sometimes when it was tough, the interpreter cried, because I asked her to say something really mean to an actress."
(厳しい状況のときは通訳が泣いてしまった。僕がすごくひどいことを女優に言ってくれと頼んだからね)
日本で撮影したが、日本映画を作ろうとは思わなかったと話して——。
"I want the Japanese viewer to have a different take and see their own decor in a different way, that it is somewhat exotic ... in their eyes."
(日本の観客には、いつもと違ったとらえ方で日本の舞台背景を見てほしい。日本人の目にエキゾチックに映ればいい)