週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
ハイチ出身のミュージシャン、ワイクリフ・ジョン(35)は、政治不安が続く母国に対して、これまでにもさまざまな支援活動をしてきたが、このたび、国連が平和維持活動として出資しているハイチのラジオコマーシャルで、クレオール語でこう訴えている。
"If you love Wyclef, that means you love Haiti. So you should not be raping women, kidnapping people and children, because there can be no excuse for doing so. ... I reject these evil practices."
(ワイクリフを愛しているということは、ハイチを愛しているということです。だから、女性をレイプしたり、大人や子供を誘拐したりすることは許せません。いかなる言い訳も通用しないのです。私はこのような悪行を認めません)
ジョンは国内で絶大な人気を誇り、昨年ハイチのプレバル大統領により特命大使に任命された。国連側は彼のメッセージが、身代金目当ての誘拐などの犯罪に手を染める若者を食い止めることができるのではないかと期待している。