週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
カナダのシンガーソングライター、ニール・ヤング(62)が監督したドキュメンタリー映画『CSNYDeja Vu』 が25日からアメリカで公開される。映画は、自身が2006年に行なった反戦コンサートツアーの様子を収めたもので、反戦歌"Let's Impeach the President"( 大統領を弾劾しよう)を歌うと、喝さいとともにブーイングの嵐が起こる観客の姿などを見ることができる。AP通信とのインタビューで、ヤングは自らの活動について——。
"Just because I'm famous doesn't mean that I work for the audience. I'm not obliged to do anything. I'm an artist. I will do what I want to do. Whatever the consequences. ... I certainly hope that it's a civilized reaction."
(僕は有名だからと言って観客のために仕事をするわけじゃない。僕には何をする義務もない。僕はアーティストだ。やりたいようにやるよ。結果がどうであれ分別のある反応が返ってくることを願うけどね)
しかし、同様の反戦ツアーはもうしないと語った。
"I was committed to it and I followed it all the way through to the end, but it's dangerous and it's not fun. Singing those songs every day and meeting the soldiers and meeting people who were crying about their lost loved ones every day? We did that ... but I don't want to spend the rest of my life replaying that."
(全力を投じて最後までやり遂げたけど、危険だし、楽しくないよ。毎日反戦歌を歌い、兵士に会ったり愛する人を亡くして泣いている人に会ったり。そういうことをやったけど、…あれを繰り返しやりながら残りの人生を過ごすのは嫌だね)