週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
30年代からファシズムに反対する歌を歌い、60年代にはプロテストソングの第一人者として知られるようになった米フォークソング歌手のピート・シーガー(92) は、現在も社会的なメッセージの強い曲を作り、活動家として活躍している。"Occupy Wall Street"(ウォール街を占拠せよ)のデモにも孫でミュージシャンのタオ・ロドリゲス・シーガーと参加したシーガーは、AP 通信との電話インタビューで —。
"Be wary of great leaders. Hope that there are many, many small leaders."
(著名なリーダーは疑ってかかりなさい。小粒なリーダーが大勢いることを望みなさい)
ハーバード大学の学生時代、失望して大学を中退したというシーガーは当時を振り返り —。
"The sociology professor said, 'Don't think that you can change the world. The only thing you can do is study it.' ... But this was 1937 and Hitler had taken power. He was murdering people and was ready to go to war."
(社会学の教授がこう言った。「世界を変えられると思うな。君たちにできることは世界を学ぶことだけだ」ってね。でも、それは1937年のことで、ヒトラーが権力を握っていたときだった。ヒトラーは人々を殺害し、戦争の準備をしていたんだ)