週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
イラクで人質となり解放されたボランティア活動家の高遠菜穂子さん(34)は、日本とイラクの隣国ヨルダンを拠点に、今もイラクの子供たち救済のための活動を続けている。ジャパンタイムズ紙の独占インタビューで、イラクに対する日本の貢献について尋ねられて——。
"I think there are a lot of things Japan can do as the sole victim nation of atomic bombs."
(唯一の被爆国として日本にできることはたくさんあると思います)
"My friends asked Iraqi students about depleted uranium, and 90 percent of those asked knew about it: that it causes diseases and that it affects farm products that harm our bodies if we eat them."
(友人たちがイラクの学生に劣化ウランについて尋ねてみました。すると9割が、劣化ウランが病気の原因になること、農作物に影響を与え、それを食べた人間の体をむしばむことを知っていました)
"As the only nation to have experienced the horror of atomic bombs, Japan should help to study the situation, find out ways to solve the problems and clear the contamination all over the land —— if the SDF has that ability."
(原爆の恐怖を味わった唯一の国として、日本はその現状を調べ、問題解決の糸口を見つけ、イラク全土の放射能汚染を除去する手伝いをするべきです。自衛隊にその力があればそれをやるべきなんです)