週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
今月、東京・歌舞伎座で、演出家の蜷川幸雄(69)が手がけた『NINAGAWA 十二夜』が上演されている。シェークスピア劇の「十二夜」の設定を日本に移したもので、尾上菊之助が一人で双子の主人公の両方を演じ、菊之助の父、菊五郎も2役を演じる。蜷川氏にとっては初の歌舞伎座演出だが、感想は——。
"If I likened this 'Twelfth Night' to a plate of sashimi, the raw fish would be the young actors in the main roles, such as Kikunosuke, and for example, Kikugoro would be the wasabi, the added, extra-special taste. In the end, I think I am just the yellow, plastic flower decoration."
(『十二夜』を刺身の盛り皿に例えるなら、さしずめ刺身は菊之助のような主役級の若い役者陣で、例えば菊五郎などはぴりりと味を添えるわさびでしょうか。とどのつまり、私など黄色いプラスチックの飾り花にすぎません)