週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
TVリアリティーショーのホストも務める米不動産王ドナルド・トランプ(59)は1月24日、ニューヨーク・タイムズ紙記者ティモシー・オブライエンとその著書"TrumpNation: The Art of Being the Donald"の出版社を相手取り、50億ドル(約5,700億円)の賠償金を求める訴訟を起こした。問題の著書には、トランプの純資産は1億5000万ドルから2億5000万ドルの間であり、billionaire (純資産十億ドル以上の大富豪)には程遠いと書かれている。これを名誉棄損だとして訴えたトランプは、声明の中で——。
"Rather than sitting back and letting false statements be published without challenge, I believe it is important to expose irresponsible, malicious and false reporting."
(誤った記述に対して異議を申し立てず、出版されるのを傍観しているのではなく、無責任で悪質でうその報道を暴くことは大切であると私は信じています)
純資産は数十億ドルだと証明する資料オブライエンに渡したというトランプは、この本について、"terribly written"(書き方が稚拙)だとコメントしている。