週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
人気児童書「ハリーポッター」シリーズの完結編で、主人公のハリーが死ぬのではないかとうわさされる中、1日、著者のJ.K.ローリング(41)と、米作家ジョン・アーヴィングとスティーブン・キングがニューヨークでチャリティー朗読会を行なった。共同記者会見で、アーヴィングは "My fingers are crossed for Harry."(ハリーの無事を祈っている)と語り、キングも、アーサー・コナン・ドイルが小説の中でシャーロック・ホームズを死なせた地名を例に引いて"I don't want him to go over the Reichenbach Falls."(ハリーにライヘンバッハの滝から落ちるようなことはしてほしくない)とローリングに嘆願した。一方、ローリングは——。
"When fans accuse me of sadism, which doesn't happen that often, I feel I'm toughening them up to go on and read John and Stephen's books. I think they've got to be toughened up somehow. It's a cruel literary world out there."
(あまりないことだけど、ファンから私は残虐だと非難されると、ジョンとスティーブンの本を読むために読者を鍛えてあげているんだという気がするわ。鍛えられる必要があるんじゃないかしら。文学の世界は残酷だから)