週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
北朝鮮の核問題をめぐる6ヵ国協議は13日、北朝鮮が核施設を停止する見返りに5ヵ国がエネルギー支援をすることで一応の合意を見た。各国の代表はこの結果を歓迎しているが、米のジョン・ボルトン前国連大使(58)は今後の米外交政策への懸念を示した。
"I am very disturbed by this deal. It sends exactly the wrong signal to would-be proliferators around the world: If (you) hold out long enough, wear down the State Department negotiators, eventually you get rewarded, in this case with massive shipments of heavy fuel oil for doing only partially what needs to be done."
(今回の協定には大変困惑しています。世界の核拡散国家予備軍に対して、「粘りに粘って米国務省の交渉団を疲れさせれば、最後に見返りがあるぞ」という間違ったメッセージを送ることになってしまいました。今回の場合は、しなければならないことのほんの一部を遂行するだけで大量の重油が与えられるのです)
"I think this deal with North Korea undercuts the sanctions resolution ... and I think the Iranians have only to follow the same example."
(協定は、北朝鮮に対する制裁決議の効果を低下させます。イランはこの例に倣うだけでいいのです)