週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
代表作『2001年宇宙の旅』などで知られるイギリスのSF作家アーサー・C・クラークは16日、90歳の誕生日を迎えた。ユーチューブに自身の動画を載せて、卒寿の誕生日の願い事をこう語った。
"If I may be allowed just three wishes ... I would like to see some evidence of extraterrestrial life. I've always believed that we're not alone in the universe, but we're still waiting for E.T. to call us or give us some kind of sign."
(もし3つ願いをかなえてもらえるなら、まず、地球外生物の証拠が見たい。私はずっと宇宙にいるのがわれわれだけではないと信じてきました。まだE.T.が連絡をくれるか何か信号を送ってくるのを待っている状態なのだと)
"Secondly, I would like to see us kick our current addiction to oil and adopt clean energy sources. ... Climate change has now added a new sense of urgency. We can't allow coal and oil to slowly bake our planet."
(第2に、人々が今の石油依存をやめてクリーンなエネルギー源を導入するのが見たい。気候変動は新たな切迫感となっています。石炭や石油がゆっくりと地球を焦がすのを阻止しなければなりません)
3つ目の願いとして、クラークは1954年に移り住んで以来暮らしているスリランカについて触れ、国内の情勢が安定し、平和が訪れることを願っていると語った。誕生日には、コロンボの自宅に宇宙飛行士や科学者、スリランカのラージャパクサ大統領らが集った。