週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
世界人権宣言の60周年記念日にあたる12月10日、国連人権賞が6個人と1団体に授与された。受賞者の一人は昨年12月に暗殺されたベナシール・ブット元パキスタン首相。息子で後継者のビラワル(20)は亡き母の代わりに賞を受け取り、こう語った。
"I was extremely happy that the U.N. honored her with this award, but obviously I would have been much happier had she been here herself to receive it."
(国連がこのような賞を母に授与したことは大変うれしいですが、もちろん、本人がこの場で受賞することができたならなおうれしかったでしょう)
会見で、母親の政権時代に人権運動家が殺害され弾圧されていた疑いについて聞かれると——。
"My mother did everything humanly possible to ensure both democracy and human rights in Pakistan. Her governments were undermined by rogue elements within the establishment at the time."
(母はパキスタンで民主主義と人権が保障されるよう、人力で可能なことはすべてやりました。彼女の政権は当時の体制内のいくつかの悪い要素によって傷つけられたのです)