週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
建築界の最高栄誉とされるプリツカー賞が13日発表され、スイス人建築家、ピーター・ズントー氏(65)が受賞した。ズントー氏は大都市の大規模なプロジェクトの依頼はあまり受けず、建物の設計から完成まですべてにかかわる建築家として知られる。受賞後、AP通信にこう語った。
"I'm (the type of) architect who works on the whole building himself."
(僕は建物全体のすべてに、自分でかかわる建築家なのです)
"I hope this prize could give a lot of hope to young guys: They say 'Zumthor is doing it, so we should be able to do this also, to do the whole building, not just deliver images or facades.'
"
(この賞を僕が受賞したことで若い建築家たちに大きな希望が生まれることを願います。「ズントーがやっているんだから、私たちにもできるはずだ。イメージやファサード〔正面〕だけを手掛けるのではなく、建物すべてを手掛けることが」と若者たちは言うでしょう)