週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
南アフリカの作家でノーベル文学賞受賞者でもあるナディン・ゴーディマ(86)は、同国の作家アンドレ・ブリンクとともに、南アフリカで提出の準備が進められている報道規制に関する2つの法案に異議を唱える嘆願書を作成し、作家やジャーナリストに署名を呼び掛ける運動を始めた。反アパルトヘイト運動に参加し、当時、検閲を経験したゴーディマは24日、AP通信にこう語った。
"If the work and the freedom of the writer are in jeopardy, the freedom of every reader in South Africa is in danger."
(作家の作品と自由が危険にさらされると、南アフリカの全ての読者の自由も危険にさらされるのです)
反アパルトヘイト運動を進めた与党アフリカ民族会議(ANC)がこのような法案の提出を準備していることが "tragic"(悲劇的)だと語って——。
"People died for our freedom. People spent years and years in prison, from the great Nelson Mandela down through many others."
(私たちの自由のために人々が亡くなりました。偉大なるネルソン・マンデラをはじめ、多くの人が何年も刑務所で過ごしたのです)
"I definitely feel it's a patriotic statement. Because I care very much."
(もちろん、これは愛国心を示す声明だと感じています。非常に気掛かりですから)