週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
イラク人記者、ムンタゼル・アル・ザイディ氏(31)が14日、著書 The Last Salute to President Bushの発売記念のサイン会をベイルートで行なった。2年前の12月14日、バグダッドでイラクのヌーリ・アルマリキ首相と共同記者会見中のジョージ・W・ブッシュ前米大統領に靴を投げた、あの記者である。ザイディ氏は著書で事件直前の心境を振り返って——。
"In these moments, everything I had seen and heard about the massacres against Iraqis this man had committed came to my mind ... and I felt a thunder in my body."
(あの瞬間、この男が犯したイラク人大虐殺に関して見聞きした全てが心によみがえり、体の中で雷が走りました)
ザイディ氏は事件後、暴行罪で9ヵ月服役したが、尋問者から3日にわたって暴行を受けたとAP通信に明かし、現在首相を提訴していると語った。
"What I did that day was my duty as a journalist, for all the Iraqi people."
(あの日やったことは、一人のジャーナリストとしての私がイラク人全体のために負った義務だったのです)