週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
国際的な文学賞であるエルサレム賞を受賞した英作家イアン・マキューアン(62)は2 月20日、受賞の喜びを語った上で、パレスチナ問題に触れた。
"These so-called 'facts on the ground' are a hardening of concrete poured over the future, over future generations of Palestinian and Israeli children who will inherit the conflict, and find it even more difficult to resolve than it is today, more difficult to assert their right to self-realization."
(いわゆる「ヨルダン西岸で起きている問題」というのは、未来に降り注がれて固くなるコンクリートです。この先何世代にもわたるパレスチナとイスラエルの子どもたちがこの対立を受け継ぎ、今以上に解決がさらに難しい問題となるでしょう。自己実現をする権利を主張することもさらに困難になるでしょう)
"No one can pretend here that all is well when the freedom of the individual ... sits so awkwardly with the current situation in Jerusalem."
(現在のエルサレムにおいて、個人の自由がこんなにも危うい状況にあるというのに、何も問題がないふりをすることはできません)