週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
米メディア大手ニューズ・コーポレーション傘下で、168年の歴史を持つ英日曜大衆紙『ニューズ・オブ・ザ・ワールド』が7月10日付の新聞を最後に廃刊した。廃刊のきっかけは、同紙の長年にわたる電話盗聴スキャンダルで、現在も捜査が行なわれている。ニューズ・コープCEO ルパート・マードックの息子で、同社の欧州とアジアの会長を務めるジェームズ・マードック(38)は7日、廃刊を発表する声明でこう述べた。
"The News of the World is in the business of holding others to account. But it failed when it came to itself. ... Wrongdoers turned a good newsroom bad and this was not fully understood or adequately pursued."
(『ニューズ・オブ・ザ・ワールド』は人々の責任を追及するのが仕事だ。しかし、自らの責任ということになると、本紙はしっかり追及できなかった。犯罪者たちが優れたニュースデスクをだめにしたが、このことがきちんと理解されず、十分に検証されなかった)