週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
ローマ法王として14年ぶりに社会主義国キューバを訪れたベネディクト16世(84)は28日、ハバナの革命広場で野外ミサを行なった。約50万人が集まった広場で — 。
"Cuba and the world need change, but this will occur only if each one is in a position to seek the truth and chooses the way of love, sowing reconciliation and fraternity."
(キューバも世界も変化が必要ですが、これはそれぞれが真実を追求し、愛という手段を選び、和解と友愛を広める立場にあってのみ実現します)
"The truth is a desire of the human person, the search for which always supposes the exercise of authentic freedom."
(真実は人類の願いです。真実を追求するためには、常に本物の自由の行使が前提となります)
ミサの前日にラウル・カストロ国家評議会議長と会談したベネディクト16世は、ミサ後にはフィデル・カストロ前議長とも会談。カストロ前議長に "What does a pope do?" (ローマ法王とは何をするのですか?)と聞かれ、聖職や海外訪問、教会での礼拝について説明したという。