週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
京都大の山中伸弥教授とともに今年のノーベル医学生理学賞の受賞が決まった英ケンブリッジ大のジョン・ガードン教授(79)は10月8日、ロンドンで記者会見した。受賞を知らされたときの思いを語って — 。
"The call came from someone in Sweden, and your immediate reaction is: 'Is this right? Is it true or is it someone pulling your leg?' "
(スウェーデンの人から電話がきました。とっさに思ったのは「間違いないのか? 本当だろうか、それとも誰かに担がれているんだろうか?」ということです)
山中教授との共同受賞については — 。
"I am immensely honored to be awarded this spectacular recognition, and delighted to be due to receive it with Shinya Yamanaka, whose work has brought the whole field within the realistic expectation of therapeutic benefits."
(この華々しい賞を与えられることは非常に光栄です。山中伸弥氏と一緒に頂けることも非常にうれしく思います。彼の研究は、この分野全体に、治療効果についての現実的な期待をもたらしてくれました)
"It is particularly pleasing to see how purely basic research, originally aimed at testing the genetic identity of different cell types in the body, has turned out to have clear human health prospects."
(もともとは体のさまざまな細胞の遺伝子情報を調べる目的の、純粋に基礎的な研究だったものが、あきらかに人間の健康向上に有望な研究になってきた。それを見ることができるのは特にうれしいことです)