週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
チリの首都サンティアゴで開かれた、中南米諸国とスペイン、ポルトガルの首脳が集まるイベロ・アメリカ首脳会議最終日の10日、会場が一時騒然となる事件が起きた。ベネズエラのウゴ・チャベス大統領(53)がスペイン前首相を「ファシスト」と呼んで非難。その後も攻撃的な発言を止めなかったため、耐えかねたスペインのファン・カルロス1世国王が、 "Porque no te callas?" (いい加減黙ったらどうだ?)と一喝して、憤然と席を立ったのだ。この騒動について、チャベス大統領はスペインのムンド紙にこうコメントした。
"He acted like an angry bull. I'm no bullfighter . but ole!"
(国王はまるで怒った雄牛のように振る舞っていた。私は闘牛士ではないが、「オーレ!」)
大統領はまた、この一件についてマスコミは騒ぎすぎだと語って——。
"I hope this will not damage relations. But I think it's imprudent for a king to shout at a president to shut up. Mr. King, we are not going to shut up."
(これで関係に傷がつかないよう望みたい。それにしても、国王が大統領に対して黙れと叫ぶのは軽率ではないだろうか。国王様、われわれは黙りませんよ)