週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
昨年5月から北アイルランド自治政府首相を務めたイアン・ペイズリー氏(81)は4日、5月に辞任すると発表した。同時に、37年間務めたプロテスタント強硬派の民主統一党党首も辞任する。党内の意見対立で退陣を余儀なくされたという見方を否定して——。
"Ian Paisley's not easy to be pushed around. Younger people have to come in now and do their bit."
(イアン・ペイズリーはたやすく振り回されたりはしません。若者が出てきて貢献する時期が来ているのです)
また、ペイズリー氏は後継者選びには口をはさまないと語って、長年敵対関係にあったカトリック教会を引き合いに、笑いながらこう冗談を飛ばした。
"This is not the Church of Rome. This is not apostolic succession and I have no right to say who will succeed me."
(これはローマカトリック教会ではありません。使徒継承は関係ないのです。後継者が誰になるかを言う権利は私にはありません)
「使徒継承」とは、司教の権威はキリストの十二使徒から途切れずに継承されてきたとする説だ。