週刊STに過去に掲載された「Newsmakers」です。著名人の発言に日本語訳を付けて紹介しています。
ペルーの大統領選が10日行なわれ、アルベルト・フジモリ元大統領の長女ケイコ・フジモリ国会議員(35)と左派の元軍人オジャンタ・ウマラ候補が決選投票に進むことになった。フジモリ議員はリマ市のホテルのバルコニーから、"Chino! Chino!" と父親の愛称を叫ぶ支持者にこう語った。
"We are going to work, my dear friends, with absolute respect for democracy, press freedom, human rights and the rule of law."
(皆さん、われわれは民主主義、報道の自由、人権、法の支配を絶対的に尊重しながらやっていきます)
選挙前の調査では、ペルーの有権者の50 〜 60パーセントはフジモリ氏にもウマラ氏にも投票しないと答え、44パーセントが2人以外の候補者に投票した。しかし、決選投票では選択を迫られる。ノーベル文学賞受賞者であるペルーの小説家マリオ・バルガス・リョサ(75)は、この選択は、"AIDS and terminal cancer"
(エイズと末期がん)のいずれかを選ぶようなものだと語った。