@We have to go to that cherry-blossom viewing I told you about last week.
の文章をもう少し詳しく説明しましょう。
@はふたつの文が合体して成り立っています。文法的に言うと「関係代名詞によってくっつけられ、その関係代名詞が省略された」文章です。この文章の成り立ちを見てみましょう。元になったふたつの文章は以下のとおりです。
・We have to go to that cherry-blossom viewing.
・I told you about that cherry-blossom viewing last week.
このふたつの文章をandによって結ぶと次のようになります。
@−1 We have to go to that cherry-blossom viewing and I told you about that cherry-blossom viewing last week.
ところが、これではひとつの文章の中にthat cherry-blossom viewingという言葉が2度も出てきてしまい、少しくどい感じがします。それを避ける方法はふたつ。ひとつは2度目のthat cherry-blossom viewingをitに置き換えること。もうひとつは関係代名詞を使うことです。
文法の話が苦手な人ももう少し我慢して続きを読んでください。関係代名詞と言ってもそんなに難しいものではありません。簡単に言ってしまえばandに2度目の名詞(ここではthat cherry-blossom viewing、または言い換えたit)をドッキングさせて、whichやthatに置き換えてしまえばいいのです。やってみましょう。
@−2 We have to go to that cherry-blossom viewing (and+that cherry-blossom viewing) I told you about last week.
これでandと2度目のthat cherry-blossom viewingがドッキングされました。では、これをwhich(もちろんthatでも可)に置き換えましょう。するとこうなります。
@−3 We have to go to that cherry-blossom viewing which I told you about last week.
ところで、主語でない単語が関係代名詞となった場合、それは省略することができます。ここでのthat cherry-blossom viewingは主語ではありません。なぜなら、その後に動詞が続いていないからです。省略すると
We have to go to that cherry-blossom viewing I told you about last week.
となり、@の文章の形が出来上がります。つまり、aboutに続く言葉はthat cherry-blossom viewingであって、それが関係代名詞に変わってさらに省略されたのです。I told you以下の部分を「先週について君に話した」と解釈してはいけないことがわかりますね。
また、@から@−3、さらに@−2から@−1へと上の手順を逆にたどっていくと、最初のふたつの文章になることがお分かりいただけます。
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