第2回 全国高校英語俳句大賞
作品募集のお知らせ
英語学習新聞『週刊ST』(ジャパンタイムズ刊)が2010年4月に創刊60周年を迎えたことを記念して、昨年「第1回 全国高校英語俳句大賞」を実施しましたところ、総計1,600 以上を数える作品の投稿をいただきました。こうした熱心な取り組みを引き続き応援したいと思い、第2回大賞を実施いたします。受験英語や文法にとらわれず、自由な発想で英語俳句に挑戦してみませんか。
1 応募条件
日本国内の高等学校の在校生であること(国籍は問いません)。
2 募集作品
未発表の英語俳句(可能であれば日本語訳を付けてください)。
3 兼題(俳句を作るときのお題のこと)
「学校行事」がお題です。季節感のある入学(式)、卒業(式)、夏休み、運動会(体育祭)はもちろん、修学旅行、合唱コンクール、文化祭、マラソン大会など、お好きなお題を一つ、自由に選んで取り入れてください。
4 応募方法
学校名、学年、住所、氏名、電話番号を明記の上、一人当たり2句まで。はがき、ファクス、e-mail (含携帯電話)による応募が可能です。学校単位での応募の場合は、学校名、代表者名を明記し、それぞれの作品に学年、氏名を添えて一括してご応募ください。
5 締切
2011年10月27日(木)必着
6 応募先
はがき、ファクスの場合は、「第2回 全国高校英語俳句大賞」係と明記の上、
〒108-8071 東京都港区芝浦4−5−4
ジャパンタイムズ 週刊ST編集部
または
ファクス番号 03 (3452) 3303
まで。
e-mailの場合は、件名を「2011高校英語俳句」としてshukanst@japantimes.co.jp まで。
応募の際の個人情報は本企画運営のためのみに使用し、応募作品の著作権は、ジャパンタイムズに帰属します。応募作品の返却は致しません。
7 選考委員
委員長 木内徹(俳人、小紙「英語で俳句作りにチャレンジ!」選者、国際俳句交流協会理事)
委員 木村聡雄(俳人、国際俳句交流協会理事)
角谷昌子(俳人、国際俳句交流協会実行委員)
藤本はな(俳人、国際俳句交流協会事務局次長)
8 結果発表
1次選考結果を2011年12月下旬、最終選考結果を2012年1月上旬のST紙面にて発表
9 賞
個人賞(賞状並びに副賞)
・最優秀賞1句、優秀賞2句、選考委員奨励賞1句、ジャパンタイムズ賞1句(各副賞にはiPod、デジタルカメラ、電子辞書を予定しております)
・団体賞(学校単位の応募数が顕著だった場合、その学校を表彰するものです。賞状並びに副賞)
・団体奨励賞 数校
10 お問い合わせ先
ジャパンタイムズ 週刊ST編集部内 「全国高校英語俳句大賞」事務局
〒108-8071 東京都港区芝浦4−5−4
電話番号03 (3452) 4077 ファクス 03 (3452) 3303
e-mail: shukanst@japantimes.co.jp
参考資料・英語俳句の作り方
日本語の俳句にルールがあるように、英語俳句にもルールがあります。ここでは、「高校英語俳句選手権」に投句(作品を応募すること)する上で、表現上注意すべき点、または工夫してほしい点について簡単に紹介します。
@文頭であっても大文字は用いず、文末にピリオドを打たない
固有名詞や I 以外は、すべて小文字で表記します。また、文末のピリオドは不要です。
A3行で書くこと
日本語俳句は1行で書きますが、英語俳句は3行で書きます。
B3行それぞれの音節は2−3−2くらいをめどにすること
日本語俳句は「5文字 7文字 5文字」の計17文字で作られますが、英語俳句ではそれぞれの行の音節の数は「2−3−2」くらいがよいとされます。ゆえに音節の少ない、短い単語を使用するのがよいでしょう。(音節とは、母音または母音の前後に子音を伴う、音声のひとまとまりこと。辞書ではpen・cilのように、・や - で区切って示される)
C一句の中に切れ字を入れること
切れ字とは、日本語俳句に見られる、感動や詠嘆を表す「かな」や「けり」に相当するもので、英語俳句では行末に —(ダッシュ)や : (コロン)を置いて感動の余韻を表します。
Dできるだけ "I" を使わない
英語俳句では何より客観的な描写がよしとされます。作者が作品の中に登場してしまうと、作品世界の広がりが限定的になってしまうからです。同様に、固有名詞も作品のイメージを限定してしまうため、使用を避けた方が無難です。
Ebe 動詞、冠詞、前置詞は省略してよい
表現を簡潔にまとめることになり、作品が散文的になるのを防ぐことができます。
F時制は現在形を用いる
英語俳句では、「いま、目の前にある情景」を「一枚の写真で切り取った」ような表現を重視します。ゆえに動詞は未来や過去ではなく、現在形を使います。
G正確な文法に必ずしもこだわらなくてよい
Dと関連しますが、いわゆる文法にこだわっていては、作品が散文的になってしまいます。文法よりも、名詞を中心にした明確なイメージを持つ1行1行を積み重ねていくことを考慮してください。
H季節感を盛り込む
英語俳句でもやはり季節感は大切な要素です。今回募集する英語俳句の兼題(俳句を作るときのお題)は「学校行事」ですから、季節感のある行事をお題として盛り込んでみてください。ただし、例えば体育祭を春に行なう学校と秋に行なう学校がありますから、ご自身で経験された季節の感覚に基づいて作句してみてください。
以上を要約すれば、英語俳句では、「文法にあまりこだわらず、いま、目の前にある情景を写真でとらえ、それぞれが短い3行の英文で描写する」ことが大切なのです。
■英語俳句の実例(昨年の全国高校英語俳句大賞入賞作品より。お題は「秋」。学年は当時のもの)
●最優秀賞
hollow nuts | | 小兎の |
tracing the footprints | | 足跡追うは |
of the little hare | | 空木実 |
Sayumi Ono (埼玉県立伊奈学園総合高等学校2年)
●優秀賞
everyday surprised | | 毎日驚かされる |
I know well you stand there | | そこにあるのは分かっているのに |
pear field's scarecrow | | 梨畑の案山子 |
林 あかり(埼玉県立伊奈学園総合高等学校2年)
before dawn | | 夜明け前 |
the side of a platform | | ホームのわきに |
a glittering dewdrop | | 光る一粒の露 |
羽田野有希(大分県立大分上野丘高等学校1年)
●選考委員奨励賞
rabbits in me | | 私はうさぎ |
red leaves dye | | 紅葉で染まる |
my two eyes | | 私の目 |
西尾世莉乃(聖カピタニオ女子高等学校2年)
●ジャパンタイムズ賞
squirrels — | | リスたちが |
skipping around the forest | | 森の中をスキップする |
tiny race | | かわいい競争 |
Saori Sato (南山高等学校2年)