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生沢浩の体育会式英語塾特別編

英語塾夏合宿 〜英文法を制覇しろ〜

By Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

   
夏休みといえば、海だ!山だ!!夏合宿だぁ?!というわけで体育会式英語塾では夏休みを利用して集中講座を開催します。夏合宿は体育会の選手にとっては技術向上に最適の場。英語塾でもこれを機会にじっくりと英語と向き合いましょう。 ここでは普段のカリキュラムであまり詳しくは扱えない英文法を取り上げます。文法は苦手、という人はぜひ夏合宿に参加してください。
本編の『生沢浩の体育会式英語塾』はこちら
 Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

Vol. 1 : 『仮定法なんて怖くない』

いよいよ夏本番ですね。みなさん、いかがお過ごしですか。 僕は北京オリンピックに向けて気持ちが高まってきているところです(ちなみに僕の本職はジャパンタイムズの運動部記者です)。

さて、夏休みは苦手を克服するチャンス。体育会式英語塾では夏休みを利用して夏合宿を開催します。普段のカリキュラムでは詳しい文法の説明はなかなかできません。でも、英文法は読解力、作文力、そして、英会話のなかでも無視しては通ることのできない関門です。この機会にじっくりと勉強しましょう。

第1回目の今回は英文法の中でも現在完了と並ぶ難関のひとつ、『仮定法』です。仮定法を学校で習うのは高校の授業でしょうか。大学受験では最も大きなテーマのひとつです。

仮定法が難しいとされるのは時制(過去形・過去完了形)が 絡んでくるからです。しかし、僕に言わせれば仮定法ほど公式どおりに組み立てられるものはなく、さほど難しいものではありません。むしろ、公式を覚えてしまえば間違うことが少ないものなのです。

 英語の仮定表現には2種類あります。ひとつは「もし○○なら△△なのに」という仮定法過去と「もし●●だったら▲▲だったのに」という仮定法過去完了です。

仮定法は数学のように公式で覚えましょう。まず仮定法過去は
If+主語+動詞過去形(be動詞の場合はすべてwere), 主語+{would; could; might}+動詞現在形」です

「もし○○だったら△△だったのに」には「現実とは違うことを望む」言い方です。これからの未来に望むこと、これから先に起こりうることが仮定法過去で表現するものです。なぜ、仮定法「過去」というのでしょうか。それは、上の公式で記したように英語では時制を過去形にするからです。

ではなぜ、過去形にするの?そんなことは知りません。知ったところで、得することは何もありません。下手な考えは休むに似たり。なぜ?なんて考える暇があったら、「現実と違うことを望む仮定法では時制は過去形を使うんだ、その公式はIf+主語+動詞過去形, 主語+{would; could; might}+動詞現在形だ」ということを覚えましょう。

例文を挙げましょう。仮定法を勉強するときに必ず出てくる例文、「もし私が鳥だったら、大空を高く飛べるのに」を英文にしてみます。その前に、「私は鳥だから大空を高く飛べる」という日本語を英文にしてみましょう。

I am a bird. I can fly high in the sky.

となります。ところが、実際には私は鳥ではありませんから空を飛べません。これは現実とは違う希望です。ですから表現方法は仮定法過去です。では実際に英文にしてみます。方法は簡単です。上の公式に当てはめればいいのです。

Ifを先頭につけ、Iはそのまま。動詞は過去形を使いますからamはwasに変換・・・といいたいところですがbe動詞はすべてwereになるのが原則。ですからIf I were a birdとします。これで前半部分は完成です。後半部分はIで始まり、would 、could、 mightのどれかを使ってfly high in the sky.につなげます。この文は「飛べる」という可能性のことを言っているのでcouldを使いましょう。すると、次のような文章が出来上がります。

If I were a bird, I could fly high in the sky.

ここまできて、「あれ、仮定法過去の用法でIf I wasというのをみたことがある」と思った方はいませんか?実は現実に使われている英語では仮定法過去でbe動詞をすべてwereにするというルールは厳密には守られていません。むしろ、会話や新聞・雑誌などでは単純にbe動詞の過去形を使うことが多いようです。普段の会話で使うときには過去形でもいいでしょう。ただし、学校のテストやTOEICなどでは文法どおりwereにするほうが無難です。

次に仮定法過去完了の説明です。「もし●●だったら▲▲だったのに」は「過去に起きた(あった)事実とは違ったことをいまさらながらに望む」言い方です。仮定法過去完了も公式で覚えます。その公式は

「If+主語+過去完了(had+動詞過去分詞形),主語+{would; could; might}+現在完了(have+動詞過去分詞形)」です。

仮定法過去の公式と比べてみましょう。Ifで始まる前半の文で、動詞過去形の部分が過去完了形に、後半部分ではwould(もしくはcould、 might)の後にくる言葉が現在完了形になっています。この違いが仮定法の理解を難しくしているのです。それを克服する方法がひとつだけあります。ひたすら暗記することです。これぞ体育会式英語塾の基本理念です(笑)。

 現在と違う仮定を言うときは過去形、過去の事実と違う仮定を言うときは過去完了形を使うというように、時制がひとつずつずれていくことに注意しましょう。

「昨日が誕生日だと知っていたら、プレゼントをあげたのに」という文を英語にしてみましょう。先ほどと同じように「昨日が誕生日だと知っているからプレゼントをあげる」という反対の意味の文を書いてみます。

I know that yesterday was your birthday. I'll give you a present.

となります。これを公式に当てはめます。すると、

If I had known that yesterday was your birthday, I would have given you a present.

 と仮定法過去完了の文章が出来上がります。型どおりに単語を当てはめればいいのです。それほど難しくはないでしょう?

もし、実際にこのように言われたら、「今でもいいよ(You can do it now)」と言ってあげましょう。

筆者へのコメント、感想、また今後取り上げてもらいたい題材などございましたら、こちらからお寄せください

 
 
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