「ST」は紙名を新たに「Alpha」として2018年6月29日より新創刊しました。 Alphaのウェブサイトはこちら
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人生を変える! 留学特集2017秋



1年間の異文化交流

交換留学

 交換留学とは、日本の学校に在籍したまま、通常約1年間、海外の高校あるいは大学で学ぶ留学のこと。

■ 高校の交換留学

 高校の交換留学制度は、戦後、日米の若者が互いの国のことをより深く知り、国際交流を深めることを目的としたことに端を発しており、現在ではその他の国にも広がっている。

 留学期間が1年と限定されていることと、英語の勉強はもとより、異文化交流が主な目的であるため、現地の一般的な家庭の暮らしを体験すべく、ホームステイをすることがほとんどだ。現地の生徒と一緒に授業を受け、地域社会活動へも積極的に参加することが求められる。日本に関する質問をよくされるので、国や文化について英語で説明できるようにしておくと、さらに交流が深まるだろう。

 ホストファミリーはボランティアで留学生を受け入れている場合が多いため、基本的に留学中の滞在費はかからない。公立校の多くは授業料もかからないので、留学費用はアメリカの場合で合計100万円からとなる。ただし、国によっては授業料が必要となる場合や、学校の寮に入ることもあるため多少の幅があるだろう。

 交換留学には、準備期間として少なくとも1年半ほど見ておこう。その期間に留学団体から資料を取り寄せ、数ある交換留学プログラムを見て比較してみるのがお勧めだ。ただし、交換留学の場合、留学団体の選抜試験に合格した後で、各々の適性によって派遣先が決まることも多いため、留学先の国や学校を選べないこともある。

 選考試験は、作文と面接、そして一般常識試験を中心に行なわれる。また、ホストファミリーと一緒に生活するに十分な英語力があるかを確かめるための試験を受ける場合もある。

 留学先での学習成果は、36単位までは日本の高校の履修単位として認められるため、帰国後に留年することなく復学することも可能だ。

■ 大学の交換留学

 大学での交換留学は、協定を結んでいる大学間で留学生を派遣しあい、受け入れる留学のことを指す。日本のほとんどの大学は、こうした協定を結んでいる。交換留学中に留学先の大学で取得した単位は、日本で在籍している大学の単位に換算されるのが一般的だ。日本の大学も休学しないため、留年せずに卒業することができる。

 留学中の学費は通常、籍を置いている日本の大学に支払うが、大学によっては留学期間中の単位の取り扱いや、学費の支払いの方法が異なる場合があるので、確認が必要だ。各大学の留学相談窓口に問い合わせてみよう。



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