「ST」は紙名を新たに「Alpha」として2018年6月29日より新創刊しました。 Alphaのウェブサイトはこちら
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TOEICの伝道師:千田潤一先生インタビュー
STは英語トレーニングの優れた教材

英語難民でも大丈夫!STを使ったトレーニング

ここからは、僕が企業研修などで実際に取り入れているSTを使ったトレーニングを紹介します。僕が企業研修で教えているのはTOEIC300〜500点くらいの英語難民がほとんど。英語は苦手な人にもできるトレーニングなので、ぜひ参考にしてください。

@英語学習に必須!「音読」

「STシネマ倶楽部」は使ってみたい表現をチェックしながら読む

音読は絶対やってほしいです。STは別売りCDやウェブサイト*で英語の音声が使えるでしょ?音を聞きながら読むと、ネイティブが読む速度と全く同じスピードで目を動かすので速読の訓練にもなります。自分で声を出せば、発音の間違っているところもチェックできて、スピーキングのトレーニングにもなる。一つの時間で効率よくトレーニングできます。

(*編集部注:ウェブサイトでは、CDに収録されている一部の音声をお聞きいただけます)

聞きながら・読みながら・声を出して発音チェック。これを5回やると、間違った発音が目に見えて減ります。このトレーニングを3年続けて、TOEICスコアが365から955に伸びた人もいます。使ってみたい表現は、ノートに5回ずつ音読しながら書くといいです。

「STシネマ倶楽部」も必ず音読しましょう。洋画は会話文の宝庫。しかも短い表現がたくさん出てくる。短い英文の方が使い勝手がいいんです。例えば「このたびは、心からお悔やみ申し上げます」「恐れ入ります」という会話の訳がありました。企業研修で英語で何と言うか聞いてみたら、難しい長々とした文章が返ってきました。STのシナリオを見たら、 "I'm very, very sorry." "Thank you." これだけ。これで十分深いことが伝わるんです。

「Point Counter Point」も好きです。普通の人が普通にやる軽いディベートがエンジョイできます。僕がタイムにいた時も、ここに出てくるような簡単な表現で、いろんな議論を楽しんでいました。意見の異なる人と、異なっていることを確認しあう。 "Agree to disagree" の訓練を通して、いろんな国の人たちと友人関係を作ることができました。

A1分で200語読めればTOEICがラクになる!「速読」

速読力は英語力の基本です。でもゆっくり読んでいる人が多い。100語前後の記事を30秒で読むように意識してみましょう。1分間で200語。これが、TOEICがラクに終わるスピードです。こういう目安を持って読むと、やる気が出ますよ。「Business&Tech/Science&Health」の記事は1つが100語前後の長さです。これを1つ30秒で読むトレーニングがお薦め。読むスピード以上の英語は聞こえません。日本人がリスニングでパニックになる原因はこれ。早く読めるようになると、早いと思っていた英語がゆっくり聞こえるようになります。速読力の強化はリスニングの強化につながります。

次ページ:日本語から読んでOK? 英語が苦手でもできる「日英速音読」

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