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生沢浩の体育会式英語塾

英語とダイエットは苦労しなければ成功しない

Vol. 11 : チームの不振は誰のせい?(全訳)

ナツコ:えっ?! ちょっと待ってよ・・・うそでしょ・・・

ビル:どうかしたの? 何を見ているの?

ナツコ:タイガーズの公式サイト・・・

ビル:ああ、葛飾タイガーズね。それがどうかしたの?

ナツコ:たった今ホームページに新しい情報が掲載されたばかりなんだけど、ねえ、聞いてよ。「苦しい2008年のシーズンを終え、チームをより一層改善するためしかるべき措置をとる必要があると決断しました・・・」とかなんとか。それで、「残念なことですが、チームの置かれている厳しい状況を鑑みると避けて通れる道ではありません。」だって。

ビル:つまり、どういうこと?

ナツコ:ベテラン選手を解雇するのよ!信じられない!このリスト見て。田中に矢野、村田まで!村田は昨年全145試合に出場して、一度も不満を言ったり練習をサボったりしたことがないのに!こんなの、ありえないわよ!

ビル:本当だ。一体何を考えているんだろう?昨年もひどかったけど、その前の年だって大して変わらなかった。さらにその前の年だってそう。その間にいい選手がチームを去っていくのを見てきたし、それについて経営陣は何もしようとしなかったのに。

ナツコ:まったく分かっていないのよ。経営者が悪いからチームは苦しんでいるのに。チームをちゃんと見ていた人なら誰もがそのことを知っているわよ。でも経営陣はわからないのね。こんなことしても何もよくならないのに・・・

ビル:まったくさ。経営者が責任逃れにつかう典型的な技だよ。過去にも経営陣がいろいろとめちゃくちゃなことをしたのを見てきたけど、今回はさらにひどいね。タイガーズのフロントって本当になにも分かっていなくて、オーナーも経営に関しては同じくらい役立たずなんだよな。何も分からないくせにファンや選手の意見には耳を貸さない。そして、うまくいかないと他人のせいにしてきた。

ナツコ:はっきりしていることがひとつだけあるわね。タイガーズは今年も間違いなく最下位よ。フロントにアドバイスするなら、今のうちに今年の成績不振を誰のせいにするかを決めておきなさい、ってことかしらね。