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生沢浩の体育会式英語塾

英語とダイエットは苦労しなければ成功しない

By Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

英語の勉強とダイエットにはひとつの共通点があります。それは苦労をしなければ成功しないということです。英語を身につけたかったら、それなりの努力をしましょう。STオンラインでは「楽をしない」英語の勉強方法を提案します。このサイトではひとつのコンテンツで読解力、リスニング力、会話力を同時に鍛えることができます。使い方はみなさん次第。使い方のヒントは「このページの使い方」を参照してください。さあ、ちょっとだけ背伸びして、英語の勉強をがんばってみませんか?
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 Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

Vol. 17 : よる年波には・・・・

 

(1) over the weekend

 overという前置詞には実にいろんな意味・用法があります。overが表現する意味には大きく分けて空間(〜を越えて)、期間(〜にわたって、〜の間ずっと)、位置(〜の上に、〜の上で)に類別できるでしょう。

 空間を表すoverには「障害をわざわざ越えて」というニュアンスがあります。例えばCome here.は「こちらに来なさい」という意味ですが、Come over here.と言うと基本の意味は同じですがoverが付加されている分、「わざわざ来る」というニュアンスが生まれます。となりの部屋から来るとか、来る途中にある障害物(テーブルなど)を避けて来るなどといった場合にはCome over here.と表現したほうがふさわしいのです。

 また、ちょっとお説教をする場合などもCome over here.が使われます。波平さんがカツオ君を呼び出して叱るシーンを思い浮かべてください。波平さんは居間に座って「カツオ、ちょっと来なさい」と言います。話すことがあるから今やっていることを中断してでも来なさい、という気持ちが波平さんにはありますね。こういうときCome over here.を使います。サザエさんが英語で放映されていたら、何度もこの言葉が出てくるでしょう。

 期間を表すoverは継続を意味します。@で使われているのがこの用法です。ではinとはどう違うのでしょうか。inでは期間のある一場面(例えば土曜日の午後とか日曜日の夕方など)で物事が起きた場合を表します。リチャードと娘さんの特訓は必ずしも週末に毎日行われていたわけではないことになります。

 @のようにoverを使うと継続の意味が生まれますから、週末はほとんど毎日練習していたというニュアンスが生まれるのです。

 位置を表すoverはonやaboveと似ています。決定的な違いはonがものに接している(例えば机の上に置いてある)場合に使用され、overとaboveはものが離れて上にある場合に使われることです。そして、aboveが真上を意味するのに対し、overはもっと広い範囲で覆いかぶさるように上方にあるとの意味になります。

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(2) I was helping my daughter do some running practice drills,

 helpという動詞は特殊な働きを持っています。それは不定詞(to+動詞原形)を必要としないということです。Aを「娘にランニングの練習をするように命じる」という内容に書き換えるとhelpの代わりにtellという命令の意味を持つ動詞に換える必要があります。

I was telling my daughter to do some running practice drills,

となりますが、その際にdoを不定詞にする必要があります。これはtellという動詞が目的語に不定詞を必要とするからです。ところがhelpは不定詞を必要としないので、doはtoをつけずに原形のまま使うことができます。helpはこの英語塾でも繰り返し説明してきた基本英文第IV文型を作ることのできる動詞だということです。

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(3) BShe's been chosen to run the relay for her team

 ここでは現在完了形が使われていることに注意しましょう。現在完了形や過去のある時点から現在まで継続している内容を表すために使用されます。「完了」という言葉が名称に使われていますが、実際は内容が完結しておらず、継続中であるところがミソです。文法用語というのは内容と必ずしも一致していないから難しいんですね。

 リチャードの娘さんがリレーの選手に選ばれたという事実は過去のものです。ですから、つい過去形で表現したくなりますが、娘さんは現在でもリレーチームに所属していて、リレーが行われる運動会はまだ終了していません。つまり、娘さんがリレーチームに所属しているという内容は現在も継続しているのです。だから現在完了形で表現するのが正しいのです。

 もし、Bを過去形で表現すると、文法的には間違っていませんがすでに運動会が終わって、内容そのものがすべて過去になってしまったというニュアンスが生まれます。

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(4) I was trying to show her how it's done and that's when I heard a really nasty "crack."

 この英語塾では何度も節を扱ってきました。節とは完全な文章の形をしているものにthatなどを使って、文章の一部分を形成する歯車のひとつに変えることです。こうすることでひとつの文章が、もっと大きな文章の中で名詞や副詞などと同じ役割を果たすことができるのです。

 これまで何度も述べてきましたが、ひとつの英文では主語と述語の関係はひとつしかないのが原則です。ところが、Cでは主語と述語の関係が4つあります(I was going to show her 〜; it's done; that's when 〜; I heard a really nasty "crack.")。これはどういうことでしょう。

 まず、Cの主な骨格を成す主語と述語の関係はI was going to show her 〜(〜の部分は文法用語で補語と呼ばれます)とthat's when 〜です。このふたつの「主語+述語」コンビがandで結ばれています。andやorは「等位接続詞」と呼ばれるもので、ふたつの文章を同格で(つまりどちらが主でどちらが従という関係ではなく、全く同じ重要度を持つということです)結ぶ役割を果たします。ですからCはI was going to show her 〜とthat's when 〜という二つの文章がandによって結び付けられたものなのです。

 それでは残りのふたつ、it's doneとI heard a really nasty "`crack."はどのような役割を担っているのでしょうか。

 これらはそれぞれ主な骨格の主語と述語の補うための、文章の一部分となっています。主語と述語が揃っていて完全な文章を形成しているものでもthatやhowなどをつけることによって、骨格をなす文章の目的語や補語として働くことが可能になります。it's doneにhowをつけることによってhow it's doneそのものが名詞的な役割を持つ節(こういうものを名詞節と呼びます)に変換されます。名詞節に変換されたものは名詞と同じ働きをしますから、主語や目的語、補語になることが可能です。Cではhow it's doneはshowに対する補語の役割を果たしています(もっと詳しく言うと、showはふたつの目的語を取ることができるのでherが目的語、how it's doneは目的語兼補語の役割を果たす「目的補語」と呼ばれます)。

when以下も同様です。I heard 〜という文章にwhenをつけることで節を作り、that'sの補語としての役割を持っています。

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(5) you used to play football.

use to 〜とは「かつて〜をしていた」という過去形で、現在はその活動(〜の部分)が行われていないことを示しています。

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(6) you sound exactly lime my wife

 英語では「実際には違うけれども自分にはそう思われる」という内容を表現するためのいくつかの方法があります。そのひとつがEで使われているsoundです。マヒロは実際にはリチャードの奥さんではありません。でも、彼女のセリフがいかにもリチャードの奥さんの言いそうなこと(または実際に言ったこと)に似ているのでリチャードはsoundという単語を使って「まるで自分の奥さんのようだ」と言ったのです。

 耳から聞こえたことで「自分にはそう思われる」場合にはsound、目で見たことが理由となっているときはlook、なんとなく印象でそう思われるという場合にはseemを使います。

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