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生沢浩の体育会式英語塾

英語とダイエットは苦労しなければ成功しない

By Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

英語の勉強とダイエットにはひとつの共通点があります。それは苦労をしなければ成功しないということです。英語を身につけたかったら、それなりの努力をしましょう。STオンラインでは「楽をしない」英語の勉強方法を提案します。このサイトではひとつのコンテンツで読解力、リスニング力、会話力を同時に鍛えることができます。使い方はみなさん次第。使い方のヒントは「このページの使い方」を参照してください。さあ、ちょっとだけ背伸びして、英語の勉強をがんばってみませんか?
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 Hiroshi Ikezawa / 生沢 浩

Vol. 12 : 人はこんなにも変わるもの?

 

(1) What are you looking at?

 末尾に前置詞がくる文章は私たち日本人はちょっと苦手です。@のようにatで終わる文ではこの次に名詞や代名詞がこないと何か物足りないような気持ち悪さがあるからです。でも、実際にはこういった文は口語でもよく使われます。たくさん聞いて早く慣れましょう。そして、慣れるだけではなく自分でも使えるようになりたいものです。

 この文章がどのように成り立っているかを説明します。まず、ベースにあるのは

You are looking at XXXX.

という肯定文です。このXXXXの部分がわからないので、それをたずねる疑問文にします。XXXXは名詞(または名詞と同じ役割を果たす単語)ですから、これは疑問文ではwhatに変換されます。そして、疑問文ではbe動詞と主語の語順が入れ替わりますから、

What are you looking at?

という@の文章が出来上がります。

 口語ではしばしば末尾のatが省略されることがありますが、できるだけきちんと最後まで言った方がいいでしょう。なぜなら、末尾に他の前置詞がくると意味が変わってしまうからです。たとえば、at の代わりにforを使うと

What are you looking for?

となり、意味も「何を期待(楽しみに)しているの?」というように変わってしまいます。

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(2) I'm thinking of buying one before we go cherry-blossom viewing next month.

 以前にも取り上げたoneとitの違いをおさらいしましょう。ここでのoneが指すものはa single-lens reflex cameraです。

 サラは一眼レフカメラを買おうと思っていますが、どの機種にするかは決めかねています。つまり、サラの買うカメラはまだ限定されていないのです。だから、彼女の買おうとしているカメラは現段階ではa single-lens reflex cameraであってthe single-lens reflex cameraではないのです。a+名詞を代名詞に置き換えるとone、the+名詞を置き換えるとitになります。こういった違いがoneと itにはあるのです。

 日本人は得てしてこういうときには気軽にitを使ってしまいがちです。oneも正確に使えるようになりましょう。

 もちろん、サラが買いたいカメラの機種をすでに決めている場合にはAの文章のoneはitに置き換えられます。

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(3) You were the one who said last year that no one is interested in looking at the blossoms, that hanami is just about crazy drunk people doing whacky things...

 ここではふたつのthatに注目します。

B−1 that no one is interested in looking at the blossoms

B−2 that hanami is just about crazy drunk people doing whacky things

 thatの後は完全な文章の形をとっています。B−1もB−2もthatのあとに主語と述語が揃っているからです。

 英文が完全な文章の形をとるには基本5文型の形をとっていることが前提となります(主語を省略する命令文は例外です)。つまり、主語がない、動詞がない、目的語が必要な動詞のあとに目的語がない、などの文は完全な文章としては成り立たないのです。

 例として同じBの前半部分、who以下を見ましょう。関係代名詞whoのあとはsaid last year that...と続きますが、これは文章の形を成していません。主語がないからです。主語は本来the oneであるべきです。それがYou were the oneという文章のあとに続くため、2度目のthe oneが関係代名詞whoに変換されてBの前半部分が出来上がったのです。

 逆に言うとBの前半はsaidに対する主語が欠けているので、whoが関係代名詞だと判断ができるのです。

 B−1とB−2でthat以下が完全な文章の形をとっていることは理解できましたね。さて、英文ではandやbutなどの接続詞でつなげられていない限り、ひとつの文章(つまり大文字で始まる文頭からピリオドまで)には完全な文章の形はひとつしかあってはならないというルールがあります。このルールにBは反します。なぜならBにはandもbutも使われていないのに、3つの完全な文章の形が存在するからです(You were the one=英文基本5文型の第II文型とB−1、B−2のthat以下)。それではBは正しい英文ではないのでしょうか?

 いいえ、Bは正しい英文です。Bを正しい文章としているのがふたつのthatなのです。thatには文章の前に置くことで、文章全体を名詞と同じ役割を果たす文の一部分にする働きがあります。B−1を例に説明するなら、

No one is interested in looking at the blossoms.(誰も桜を見ることに関心がない)

という完全な文章にthatをつけることで、「誰も桜を見ることに関心がない、ということ」という意味に変換されるのです。文章をthatでくるんで名詞的な役割を果たす部分のことを名詞節と言います。名詞節は名詞と同じ働きをしますから、名詞と同じく主語にも目的語、補語にもなることができます。

 BではB−1もB−2も名詞節でsaidの目的語としての役割をしています。Bを文法的に分解するならば骨子となる文章はYou were the oneで、oneを追加説明しているのがwhoという関係代名詞で始まる部分。そして、その中に含まれているsaidの目的語がB−1とB−2なのです。

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(4) I'm thinking of sending the pics to my mon and dad back in the States.

 この文章にはいくつか口語表現が使われています。まずpicsとはpicturesの略語で、monとdadはそれぞれmother 、fatherの口語表現です。末尾のStatesはUnited Statesのことです。

 in the Statesのまえにbackがあるところがこの文章のミソです。内容から言えばこのbackはなくても意味は通じます。文法的にももちろん正しいです。でも、このbackがあるからこそサラはアメリカから来たというニュアンスが生まれるのです。「自分が帰るべきアメリカには=自分の祖国であるアメリカには」というニュアンスがこのbackには込められています。

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(5) I might as well get a really good camera for the occasion.

might as wellは「〜をしたほうがいい」という決まり文句です。had betterと同じような意味ですが、had betterが目下の人へのアドバイス的な意味合いがあるのと対照的にmight as wellは「〜したほうが利益がある」といったニュアンスがあります。

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